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女性店主+ちゃん系=はるちゃんラーメン

森本聡子年間600杯ラーメン女子

最近は女性ラーメン店主さんにスポットを当てたポップアップや取材、記事を書いたりと女子目線のラーメン店にたくさん携われることが多くなりました。

その中でもミシュランも取得している「はるちゃんラーメン」が2号店をオープンしたとなれば覗きに行くしかないと早速足を運んできました。

ちょっと標識の影に隠れていますが心地よい演出がココにもあります
ちょっと標識の影に隠れていますが心地よい演出がココにもあります

はるちゃんラーメンとは

2021年8月に新橋にオープンしたネオクラッシックなラーメン店「はるちゃんラーメン」。以前にも紹介しましたが、女性店主「はるちゃん」が営まれるお店です。

飾らないオーソドックスな中華そばが大人気でついに東銀座に2号店をオープンされたのです!

銀座はるちゃんラーメンの立地

新橋のはるちゃんラーメンとの区別からここでは「銀座はるちゃんラーメン」と呼ばせていただきます。

場所は、東京都中央区中央銀座3-11-6

銀座東三丁目交差点から徒歩1分程度の位置にあり都道316号線から路地に入ったところにあります(都営浅草線A7出口からすぐ)

東京メトロ日比谷線東銀座駅(三原橋交差点)からで言うとA2番出口から出て3〜4分というところでしょうか?アクセスは良い場所にあります。

開放感ある入りやすい外観
開放感ある入りやすい外観

こだわりの空間

女性らしさってこんなところにでるんだなぁとお店に着いた瞬間にワクワクしました。たくさんの光を取り込める全面ガラス張りのお店づくりが素敵!その開放的な空間にエメラルドグリーンの艶やかなタイルが映えていて清潔感のある明るいウッド系のしつらえとのバランスが女性店主らしいです。ラーメン屋さんと言うよりワインバルのような空間でとっても入りやすいお店に仕上げらています。

はるちゃんラーメンのロゴも可愛い
はるちゃんラーメンのロゴも可愛い

大きなスライドドアには"haruchanramen"の文字が可愛くに配置されていました。コチラが看板?なのかもしれません。扉を開けると優しい晴子さんを含め女性スタッフが3人が迎えてくれます。

働いてらっしゃる女性スタッフ(真ん中が店主のはるちゃん)
働いてらっしゃる女性スタッフ(真ん中が店主のはるちゃん)

入った瞬間に『面白い!』と感じたのは、お店の中に2つのカウンターと茹で麺機がある事!さらに驚いたのは、2つのカウンターはまるっきり同じではなく役割を分けていると言うこと。ぱっと見では分かりづらいですが、いわゆる普通のラーメンカウンターとおもてなし用のカウンターがあるというのです。

奥と手前2店舗のカウンターがあるイメージは新しい考え方だ
奥と手前2店舗のカウンターがあるイメージは新しい考え方だ

この左右の席についてはるこさんに尋ねたところ、「右側は基本私が居て、お客様とお話ができるような空間を作りたくて・・・」とおっしゃっていました。

目の前で提供分毎にチャーシューを切り、麺をほぐし丁寧な作業をされているはるちゃん
目の前で提供分毎にチャーシューを切り、麺をほぐし丁寧な作業をされているはるちゃん

このカウンター、正直手元も見えて、気が抜けないだろうな?と思いつつ、そこが本気の表れとも感じ取れました。チャーシューを切るところ、スープを注ぐところ、麺をほぐすところ、ライブ感満載の特等席と言えるのではないでしょうか?

柄杓でスープを注ぐ姿もカッコイイ
柄杓でスープを注ぐ姿もカッコイイ

「少しだけオシャレに」「リラックスしながら少しいいものを食べて欲しい」というはるちゃんの"肩ひじを張らず気軽に来ていただけるような店舗にしたいという思いが詰まっていて、本当にストレスフリーの居心地の良い空間に仕上がっているなと感心します。

自慢の中華そば

キラキラと輝くスープに浮かぶたくさんの具材が載る丼顔は食欲をそそる。
キラキラと輝くスープに浮かぶたくさんの具材が載る丼顔は食欲をそそる。

メニューは「中華そば」と「特製中華そば」の2つだけ。

価格が新橋より割高になっていますが、麺の大盛りは無料、チャーシューが増量されていたり、煮干の品種を良いものに変更したという点も含めて、本当に満足のいく一杯に仕上がっています。

こだわりのスープは豚のゲンコツとチャーシューに使うバラとウデのお肉、そして煮干しと香味野菜を使った美しき黄金スープ。スープは溢れんばかりに並々と注がれます。今回の注目する点は煮干が「アゴの煮干に変わっていること」なのです!より一層深みのある味になったこのスープは必食です。

銀座はるちゃんでは、麺を1玉か1.5玉から選べるます。麺量は関東の一般的なラーメン店よりも少し多めの1玉です。チャーシューはたっぷりトッピングされていて驚きの量なのです。そこにネギとメンマ、はるちゃん独自の可愛いお麩がのせられ目の前に着丼したその瞬間からすでに食べ始めているかのような錯覚にすらとらわれますね。

中華そばと言うと醤油なイメージですがはるちゃんの中華そばは素材を活かす塩味って言うのも特徴の一つです。このたっぷりの中華そばを完食できるのか?と思いますが心配ご無用、スルスルと食べ進めることができるバランス食なのです。

スープは豊かな出汁の効いた塩感を感じるパンチのあるスープですが、全然重くなくごくごく飲めそうな感じです。麺は食べ応えもある中太の平打ちで少しウェブのかかった麺で、スープがまとわりついて口の中が至福に満たされます。柔らかいお肉はジューシーで濃い味付けがスープに負けず主張して来て美味しい!その他の具材も邪魔せず脇役に徹していますがパーフェクトでした。

黄金色に輝くスープは雑味が全くなく美味。そのスープと麺とのバランスが素晴らしい!
黄金色に輝くスープは雑味が全くなく美味。そのスープと麺とのバランスが素晴らしい!

これが新鮮さがウリの「有明初摘み海苔」
これが新鮮さがウリの「有明初摘み海苔」

トッピングのイチオシは「有明初摘み海苔」。開封したての海苔が枡に入ってやってきます。これは最初にのせられた海苔とは異なる高級な海苔でちぎってトッピングするとそこは有明海かと思うような磯の味わいが広がり上質なスープをさらに超越してきます。

この素晴らしいはるちゃんラーメンの中華そば食べなきゃ損です。もっと言うと食べないと解らない美味しさですから是非ともご賞味あれ!

店主のはるちゃんに癒されます。
店主のはるちゃんに癒されます。

★はるちゃんに一問一答★

Q1)ラーメン店を始めたきっかけは?

A1)元々ラーメンを食べるのが大好きで、それが高じてラーメン店で働き始めました。自分でも作りたくなり独立しました!

Q2)女性スタッフにこだわる訳は?

A2)"女性だけ"と限定している訳ではないのですが、女性ならではの細かな気配りと安心感を大切にしています。(爽やかなイケメンは応募してください。ふふふ)

Q3)なぜ東銀座に?

A3)銀座の中心地から少し外れになる東銀座は、ニューヨークにおけるブルックリンのようなイメージで、リノベ感がありながらも肩肘張らず美味しいものを追求するお店が多くあり、そうした地域に愛されるような味を作ることができたらと考えて東銀座に出店しました。

Q4)価格帯を変えたのは?

A4)スープをさらにこだわり、一杯に備わる具材や麺の量など満足感重視のラーメンの設定にしたためですね!

特製でなくとも満足感満載の中華そば
特製でなくとも満足感満載の中華そば

【編集後記】

銀座はるちゃんラーメンに伺って・・・

●20年間ラーメンを食べ歩いていますが、想像以上のクオリティーでした。普段ラーメンを食べに行かない方にこそ、オススメしたいです。

●誰が食べても美味しい!と感じることができることとはるこさんの人柄、そしてスタッフさんの笑顔が愛される理由なんだろうなと感じました。

●今は売り切れ次第営業終了ですが、やはり15時〜16時頃を狙って伺うのが待ちも少なくおすすめですね。

●ミシュラン掲載店に選ばれる理由も納得の素晴らしいお店です!

【店舗情報】
はるちゃんラーメン
住所:東京都中央区銀座3-11-6鈴木ビル1階 MAP
電話番号:03-6260-6088
URL:InstagramX(旧Twitter)
営業時間:11:00〜19:00 ★売切次第終了。
定休日:土曜日・日曜日
ご注意!8月いっぱいまでお支払いは現金のみです。

年間600杯ラーメン女子

「女性が一人でもラーメンを食べることの出来るカルチャーを広めたい」そんな思いから食べ歩きを開始して20年。47都道府県を食べ歩き、年間600杯以上を食べるラーメン大好き女子。DMMオンラインサロン「森本聡子とラーメン食べ歩き隊ッ!」やとことん女性向けに特化したラーメンイベント「ラーメン女子博」をプロデュースするなどメディアでも活躍中。2018年には株式会社Ramen Switchを設立し、世界初のラーメンジュエリーブランド「ZURU+.」をリリース。ラーメンの酒『NOODLE SAKE -春華秋冬-』プロデュース・著書『東京ラーメンコレクション』(昭文社)

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