八村塁対カリー? NBAジャパン・ゲームスの実現経緯をウィザーズGMが語る
今秋、初来日となるゴールデンステート・ウォリアーズとワシントン・ウィザーズによるプレシーズンゲーム2試合がさいたまスーパーアリーナで開催されることが3月15日、発表された。
楽天とNBAが主催する「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten」の期日は2022年9月30日(金)と10月2日(日)。2019年以来となるNBAジャパン・ゲームスは、日本のバスケットボールファンを熱狂させるはずだ。
八村塁を擁するウィザーズと、多くのスター選手が属するウォリアーズの日本での対戦はどのように具体化していったのか。3月19日、ウィザーズ対ニューヨーク・ニックス戦が行われたマディソン・スクウェア・ガーデンで、ウィザーズのトミー・シェパードGMに今回のイベント実現の経緯を尋ねた。
昨年9月にスタートしたプロジェクト
NBAジャパン・ゲームスの発表後、多くの人がエキサイトしてくれており、チームの周囲が熱気に包まれているのを感じます。熱狂的なバスケットボールファンが住む日本という国を訪れ、ゲームを行う機会が得られたのですから、本当に素晴らしいことです。
もともと今回のイベントのアイデアは昨年9月、NBAから私たちのもとにもたらされました。これまで多くの国々でゲームを開催してきたNBAが、インターナショナルゲームを復活させようと動き出したのがその時期だったのです。依然としてパンデミックの最中なので、簡単な決断ではなかったでしょうし、これから先も様々な障害があるのでしょう。そんな状況でもこれだけのイベントを実行させようと試み、実際に成功できるのがNBAのすごさなのだと思います。
私たちはぜひとも日本でプレーしたいと願っていたので、NBAから話を受け取ったあと、承諾するのは自然の流れでした。楽天という協力なスポンサーに支えられ、人気チームであるウォリアーズと対戦できるのだから最高ですよ。もちろんウォリアーズが来日するのも嬉しいニュースだと思いますが、日本のファンはたとえどのチームが訪れることになっていたとしても、感謝し、大歓迎してくれたのではないかと考えています。
ウィザーズのCCO兼ビジネス部門代表、ジム・バン・ストーンには“ウィザーズを日本の非公式のNBAチームにする”という目標があり、NBAジャパン・ゲームスがその助けになることを願っています。チームの誰もが来日を楽しみにしていますし、日本に巨大なファンベースが築けたら素晴らしいでしょうね。ウィザーズには塁が属していて、ワシントンDCは(日本同様に)桜で有名な街でもあることなど、日本との間には縁のようなものを感じているんですよ。
八村にとってはNBAプレーヤーとしての凱旋ゲーム
塁ももちろんこの機会を大歓迎してくれています。昨年、塁は日本代表の一員として東京五輪に出場しましたが、アリーナは無観客でした。今度こそ本物の“ホームカミング”であり、ついにNBAプレイヤーとしてファン、家族、友人たちの前でプレーできるのです。
今シーズン後半の塁は間違いなく向上しています。3ポイントシュートが彼にとっての新しい武器になり、ディフェンスもよくなり、重要なローテーションプレーヤーとして将来がより楽しみになりました。今季の残りゲームは少なくなりましたが、未来につなげていくためにも、チームと塁には最後までハイレベルで競い合い続けて欲しいものです。
今回の旅はウィザーズにとって重要な向上の機会になります。異国で長時間を一緒に過ごし、練習し、ゲームをこなし、そこで得られるものは大きいに違いありません。それと同時に、異文化交流のチャンスでもあります。もちろん観光旅行ではありませんが、私が過去の来日時に様々な経験を味わったのと同じように、ウィザーズのメンバーにも貴重な機会を得て欲しいと願っています。
まだ来シーズンの話なので具体的なプランは立てていませんが、日本でやるべきことのリストを作っていくつもりです。ダニエル・ギャフォードをはじめ、このチームには塁以外にもアニメの大ファンがいることは伝えておきたいですね。
私が何をやりたいか、ですか?あの肉をすくって食べる料理は何と呼ばれるんでしたっけ?そう、しゃぶしゃぶです。私はしゃぶしゃぶが大好きなので、日本で食べられるのを楽しみにしていますよ。