1割近くは朝食取らず、理由は食欲・習慣・時間が無い
次のグラフはリサーチバンクが2013年8月に10代から60代の男女に対して実施した、朝食に関するアンケート調査の結果によるものだが、朝食をまったく食べていない人は8.3%に達していた。毎食ほぼ食べている人は8割に届かず、時々抜いている人は15%近く居る。
ではなぜ朝食を抜いているのか。食べない人に限定した上で、その理由を複数回答で聞いたのが次のグラフ。
トップは「食欲が無いから」食べたくない、第二位は「食べる習慣が無いから」食べないであり、朝食への意欲が幾分異なる。前者は「食欲さえあれば食べるのだが」という朝食そのものを摂取する意欲はやや残されている。しかし後者はあらかじめ食べないことが前提となっている。体調管理上の問題、一日の行動スタイル上の問題、そして元々の風習で朝食を摂らないことが日常化している人が、案外多いようだ(調査対象母集団全体比では約3%という試算が出来る)。
一方、第三位以降は概して時間不足によるもの。「時間が無い」「ギリギリまで寝ていたい」「起きる時間が遅い」はすべて、「朝食時に時間の余裕があれば食べられるのに」という想いの裏返しである。
また3年程前にクロスマーケティングが行った類似の調査では、選択肢がやや異なるためいくぶん傾向が異なるものの、「食欲」「時間」「習慣」が朝食抜きの主要キーワードとなっていることに違いは無い。
極論すると朝食を摂る、摂らないは個人の自由。「食欲」「時間」「習慣」いずれの理由も、それなりに説得力はあり、個人の意思を否定をするまでには至らない。だが一日の活動の効率などを考えると、しっかりと朝食はとった方が良いように思われる。「時間が無い」という人も、フルーツやヨーグルト、「くわえ食パン」でかまわないのでお腹に収めるようにしてみてはいかがだろうか。
他方、上記調査は概して成人を対象にしているが、子供が対象の類似調査(小中学生の朝食欠食事情をグラフ化してみる)では、「(朝食は食べたいけれども)朝食が用意されていない」という回答も少なからず見受けられる。
保護者の立場にある人は、多様な理由があるのかもしれないが、極力子供に寂しい想いをさせないでほしいものだ。
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