「身体にやさしい和食ランチ」と聞くだけで行ってみたくなりませんか。2月14日にオープンした「栄養処 和禾（わか）」は、管理栄養士である店主が考えたバランスの良いメニューが自慢のお店。「まごわやさしい」をテーマに、いろいろな素材がまんべんなく摂れるように工夫されています。

「居食家 わたしん家」を間借りしてランチ営業

「和禾」は、JR播州赤穂駅からも徒歩圏内で、赤穂市役所にも程近い赤穂の中心市街地にあります。お城通りの「赤穂駅南」交差点を西に入り、JA兵庫西赤穂支店の東側角で駐車場も完備しています。
「居食家 わたしん家」は夜のみの営業なので、ランチ営業として間借りした形。都会ではそんなお店多いですけど、赤穂ではあまりないですよね。イイ感じ。

店内は、こんな感じ。
掘りごたつ式の座敷席が20席で、北側のスペースはドアをしめ切れば、個室にもなります。そのほかカウンター席もあります。

店主は河東諒さんと若奈さんご夫妻です。
大阪の糖尿病クリニックで管理栄養士として働ていた若奈さん。献立を立てて患者さん向けに栄養指導をしていたそうですが、クリニックでは実際に食事を作ることはなかったそうです。
せっかく管理栄養士としての知識や情報を持っているのに、今までは活かしきれなかったので、もっといろいろな人に情報提供して、食の力で健康になってほしいというのが若奈さんの思い。諒さんのお兄さんが経営する「居食家 わたしん家」を間借りしてオープンすることになりました。
和食にこだわって作りたい、また「禾（お米や麹の意）」に着目したい、そして若奈さんの名前にもちなんで、店名を「和禾（わか）」としました。

「和禾ランチ」は肉魚をセレクトでき限定20食

唯一のメニュー「和禾ランチ」は、肉・魚各10食で限定20食。
メイン、副菜3品、雑穀米、味噌汁、サラダ、一口デザートという内容です。メインの肉・魚はどちらかをセレクトし、あとは共通です。
メイン料理には自家製の塩麹や醤油麹を使い、メニュー全体に「まごわやさしい」＝「ま・豆類、ご・ゴマ、わ・海藻類、さ・魚介類、し・きのこ類、い・イモ類」の食材を使っているのも特徴です。

私がお邪魔した日の肉料理は「塩麹唐揚げ」でした。5つもあってボリューム満点。塩麹の味がやさしくて、揚げ物なのにあんまりアブラギッシュじゃない。おいしくいただきました。

魚料理は「ぶりのみぞれ煮」でした。ぶりってお刺身や照り焼きで食べることが多いけど、みぞれ煮もさっぱりいただくことができてこちらも美味。メニュー提案にもなりますね。

副菜3品は、「そぼろ肉じゃが」「きのこのナムル」「だし巻き卵生姜あんかけ」という内容。全体的に薄味で身体にやさしい感じ。

「ヨーグルトドレッシング」もシーザーサラダ風にいただけておいしいです。ドレッシングも随時変わっていくそうですよ。

各テーブルにはメニューのテーマや内容、効用などが書かれたシートが置かれ、これを見ながら食べるお客さんもいるそう。こんなイラスト付きのシートなら、楽しくてわかりやすいですよね。

味噌汁は「みそまる」で提供

味噌汁には、お椀1杯分のみそと出汁と具材を丸めた「みそまる」を採用。お湯を注ぐだけで簡単に味噌汁ができます。
注いで作る楽しさもあって、こんなところにも若奈さんの若い感性を感じます。今のところ素材は、わかめ、切り干し大根、麩、ネギという感じですが、こちらも随時変わっていくそうです。

「見た目がかわいらしいし、材料は何でも入れられるんです。味噌汁を手軽に摂ってもらいたいので、今後味噌づくりワークショップや、みそまるワークショップなどもできたら」と若奈さん。

テーブルには、ポットが置かれているので、お味噌汁のお湯はポットを利用してくださいね。

生活習慣病予防の「黒豆茶」も急須とともにテーブルに。「茶葉のお替りもしていますので、気軽にお声がけください」と諒さん。こちらも香ばしくておいしい。

まだオープン1か月ほどですが、女性グループやご夫婦、男性のおひとりさまも意外と多いそう。「ご予約の電話の時に、メインは何ですか？と聞かれることもあって。うちのスタイルを知っていただけてるのがうれしいですね」。

3月17日までのランチはこちら

こちら、3月17日までのメニューです。
テーマは、気温の変化が大きい時期を乗り切るために免疫力アップにつながる食材を使ったメニューだそう。
メインの肉料理は「チキンステーキ～オニオンソース」、魚料理は「白身魚のあんかけ」。副菜もいろいろな素材が使われていて、おいしそうですね。

メニューは今のところは2週間替わりですが、今後は変わる可能性もあるそうです。身体にやさしくておいしいランチメニューです。ぜひ食べてみて。