【富士宮市】昔は山神の森だった?!新しさを感じる『琴平山秋葉神社』は区民に愛されている地域の氏神さま
マックスバリュ朝日町店の南側に位置する『琴平山秋葉神社』。秋まつりでは神社前に提灯が並び、白地に青模様の法被を着た区民の方が力強く山車を引き歩いていました。
そんなことを思い出し、買い物ついでに参拝してようと寄り道をしてみました。
区民一同から平成二年に奉納された鳥居は、地元の方々に愛されている象徴にように立っていました。
広い敷地はとてもさっぱりとした雰囲気で、神社右横の『琴平区区民館』も左側の山車車庫も新しい感じがします。
昔この辺りは樹木が茂っていて『山神の森』と言われていたそうですが、その面影は、残っていません。
社殿の前に立ち、手を合わせてから見上げてみると額束には『山之神社』『秋葉神社』と左右に書かれ、真ん中に『琴平神社』と書かれていました。
ふと社殿と山車車庫の間を覗き込むと、紙垂で祀られた石神がありました。
近寄ってみると『山神宮』と刻まれている様です。かつてこの地が『山神の森』と呼ばれていた時代から見守っている田畑山林の守護神でしょうか。
そういえば、道を挟んで向かい側にいくつか石碑が祀られている場所があることを思い出し、横断歩道を渡って確認しに行くと、『琴平山秋葉神社社地』と記されていました。
まだ道ができる前は、この辺一帯が神社の境内だったのでしょうか。
『琴平山秋葉神社』とはつまり、『山之神社』、『秋葉神社』、『琴平神社』の3社を合祀した神社ということで間違いなさそうです。
歴史が浅そうに見えるのは、昭和30年頃に台風火災で被害を受け、富知神社への合祀が決まったそうです。
しかし「区名の由来になった神社を残したい」と地区の方々が力を尽くし、地元の氏神さまとして、今日を迎えているという歴史があるそうです。
近隣との交流が徐々に減っている時代に、『琴平山秋葉神社』は人々のつながりを誇張しているようでした。
そして、『山神宮』の石神様の前にあった、倒木したと思われる切株から力強く根を張る1本の樹木から、山車を引く琴平区の区民の方々のような力強さを感じさせられました!
琴平山秋葉神社:富士宮市朝日町6-1
アクセス:国道139号線マックスバリュ朝日町を南へ100mほど