第二の松居一代さんに、あなたの相手がならないために~婚活でのお相手選びで気をつけること
今月になって、松居一代さんの動向が連日、報道されています。
松居さんは7月11日の「松居一代ブログ」で
と書かれています。
ただ松居さんが夫婦の問題ではないと書かれていたとしても、これから結婚しよう、婚活しようと考えている男性の中には「船越さんの立場にはなりたくないなぁ」と思う方も少なくないでしょう。
あなたの相手が、第二の松居一代さんとならない人であるために・・・。
婚活でのお相手選びで気をつけることを書きたいと思います。
こんなはずではなかった! 結婚当初と違う夫婦間のパワーバランスの狂い
婚活中に意識する方はほとんどいらっしゃならいのですが、どんな夫婦でも、夫婦間にパワーバランスが存在します。
家のことの決定権とか、家事や経済的負担の分量とか、どちらの意見が通りやすいかなどを総合的に考えての家庭運営上の力関係は、家庭によって違います。
あるカップルの例をご紹介しましょう。
女性が男性より1歳年上のそのカップルは、対等な関係だと互いに思いながら、結婚をしました。
ともにサラリーマン。2人とも平均以上の年収がある共働き夫婦です。
家事も、お給料から家庭に入れる生活費の金額も、ほぼ公平に分担していました。
ところが、子どもができると、このパワーバランスが崩れました。
産休、育休の間、女性に入るお金の額は極端に減り、子どもの世話を含め、女性の家事の分量は激増したのです。
そこで女性は、「金銭的な面での負担を変えましょう」と提案。
結果、男性の金銭的負担は増えましたが家事分担は減り、女性の家事は増えましたが金銭的負担は減りました。
このカップルは、そのときどきに自分たちが置かれた状況に対応し、話し合いでパワーバランスを意識的に変化させながら、円満に仲良く暮らしています。
松居さんと船越さんの場合は、どうでしょう。
結婚当初と今では、夫婦間のパワーバランスが変わっているのではないでしょうか。
松居さんのご自宅のほとんどは松居さんがお金を出されて建築されたようです。
結婚当初は「金銭的負担が多く家事もする妻」と「金銭的負担は妻より少ないけれど多忙すぎず、家庭や妻のために時間が使える夫」だったと思います。
それが、結婚当初は主役級ではなかった船越さんが、今では「2時間ドラマの帝王」とか「サスペンスドラマの帝王」と呼ばれる俳優に成長。
俳優として成長するに従い、結婚当初にはできていた家の中のこと(家事など)が時間的にほとんどできなくなったのではないでしょうか。
「金銭的負担が多く家事もする妻」という松居さんの立ち居地は変わらなくても、船越さんは「社会的に成功して忙しく、稼ぐが、家庭や妻のために時間が使えない夫」に変化したのでしょう。
「夫は変わった」「自分や家庭に時間を使ってくれない」と、松居さんに不満がたまるのは必然だったと思います。
もし、船越さんの変化に松居さんが対応していたら、どうだったでしょうか?
船越さんの稼ぎで時間があれば旅行したり、買い物を一緒にしたり、船越さんが家にいられなくなったことを悲観せずに、例えば他者(業者など)に家のことを任せて自分の楽しみに時間を費やすとか、船越さんが許すなら船越さんのロケ現場の近くに行くとか(嫌がる方もいるでしょうが)。
パワーバランスを変化させながら、より心地良い時間を二人で作っていけたら、長く円満な夫婦でいられると思います。
第二の松居さんを生まないために、婚活でどんな相手を選べばいいのか
夫婦間のパワーバランスの変化は、どんなカップルにも起こりうることです。
では、パワーバランスの変化に対応できる人って、どんな人でしょうか?
松居さんのブログには、多くのヒントがあるように思います。
松居さんのブログには、「勝ち」「負け」という言葉がよく出てきます。
このほかにも、たくさん勝ち負けに関連する言葉が出てきます。
でも、ずっと勝ち続けることが人として正解だとは、私は思えないのです。
スポーツで試合があれば、勝つ選手もいれば、負ける選手もいます。
かつてはスポーツ担当の新聞記者でしたから、多くの勝者を取材してきましたが、その何百倍、何千倍、いやもっと多くの敗者も取材してきました。
負けた人に価値はなかった?
絶対にそんなことはありませんでした。
勝利を目指して歩んできた道は、結果がどうであれ、その人にとってかけがえのない宝であり、成長の過程です。
負けたことで気付きがあったり、他人に優しくなったり、何かを得る敗者のほうが多かったようにも思います。
たとえ負けたとしても、勝つために努力してきたことは「労力の無駄」ではないはずです。
スポーツだけでなく、日常の些細なことでも勝ち負けは存在します。
例えば小学生が「お友達と同じ係になりたかったけど、じゃんけんで負けてなれなかった」とか。
中学生が高校受験して、第一志望は受からなかったけれど、第二希望に合格して、行ってみたらたとても自分に合っていたとか。
小さな勝ち負けや、負けだか勝ちだかわからないことは、どこにでも存在します。
夫婦のパワーバランスも日常の勝ち負けかもしれません。
仕事が最優先だった女性が、子育てで一時的に職場を離れる。
ある方向から見たら「残念」で「敗北」かもしれません。
夫は仕事を続けていて「ずるいな」と思うこともあるでしょう。
でも、子育ての間に得がたい経験ができたり、笑顔になることも多々あります。
最初に話す言葉が「ママ」だったり、夫よりずっと多くの抱っこができたり。
そう考えると、先ほどの「残念」な「敗北」は、別の視点から見たら「幸せ」で「勝利」なのです。
多方面から物事を見れる人だったら、ある一面での負けにはこだわらないものです。
考えは人それぞれですから否定するつもりはありませんが、松居さんが勝利にこだわらなかったら、違う視点でものごとが見えてくるのではないでしょうか。
私は婚活のサポートや指導をする仲人士として、これまでも、相手に高い条件だけを望む会員には「勝ってばかりいた人は避けたほうがいい」と言ってきました。
「痛みを知っている人がいい」と。
あなたが結婚相手を選ぶとき
『敗北したことがある人』
『自ら負ける(勝ちを譲る)ことができる人』
を選べば、あなたが船越さんのようになる可能性は低いと思いますよ。