【仙台市】十割そばなのに驚きのツルツル食感。秘密は超細かく挽かれたそば粉にあり「八乙女庵」
今日は、仙台市泉区にある味弦十割そば「八乙女庵」をご紹介。
そば好きというのは、旨いそばを求めて遠くまで出かける。仙台からだと七ヶ宿町や大崎市、さらには山形県まで労をいとわず足を延ばす。ご多分に漏れず私もそう。
なかなか好みに合う蕎麦には出会わないけれど。
それが、わざわざ遠出しなくとも、近くに美味しいそば屋さんがあったのだ。
まるでチルチルミチルのよう。青い鳥はすぐ近くにいた。
泉区八乙女にある「八乙女庵」。
昼時は行列が出るほど人気だけど、席数が多いので回転は速い。
メニューは更科そばと田舎そば、それに韃靼(だったん)の実で作った珍しい韃靼そば。他にセットメニューも豊富。
私が頼んだのは二色そば更科田舎。更科そばと田舎そばの合盛りだ。量は大盛り相当で968円。
田舎そばは、そばの実の外側まで使った黒っぽいそば。更科は中心部だけを使った白っぽいそば。
まずは田舎そばにわさびを乗せて食べてみる。
美味い! 十割なのに細い。そして十割なのにツルツル食感。
普通、十割の田舎そばって太くて固く、食感もボソボソになりやすい。のど越しよりも歯応えを味わうモグモグ系が多いのに、これはツルツル系だ。
お次は更科そばを行ってみよう。これには、もみじおろしを乗せて。
こ、これはもう、うどんと言ってもいいほど、更にツルツル。のど越しが快感。
なんでこんなに滑らかなんだろう。
お店の人に伺ったら、秘訣は蕎麦粉の挽き方にあると言う。ものすごく細かく挽いているので、とても滑らかな生地になるそうだ。
なるほど、だからこんなにツルツル、ピカピカなのだな。
しかし、この生地は取り扱いが難しいとも言う。
八乙女庵では防腐剤、のび防止剤(こんなのがあるんだ)、めん離れ剤(こんなのもあるんだ)、香料など使わず、さらにつなぎも使わずに水だけで練っているので、美味しい反面、劣化も早い。生地にしたらなるべく早く茹でて提供したいそう。
お客さんが引っ切りなしに入り、回転のいいお店だからこそ美味しい蕎麦を出し続けられるってことだ。納得した.。
ちなみに美味しく食べるコツとして、「そばは秒単位で味が落ちていくので、携帯電話などしてないで、出されたらすぐ食べること」と書かれてた。取材とは言え、写真なんか撮ってる場合じゃなかった。
ズルズル音を立てて、一気に食べたのだった。
サイドメニューも充実している。カキフライが3個で308円。リーズナブル。
また、ミニ天丼308円、ミニカレー丼220円、ミニとろろ丼220円などもある。
名店は近場にあり。ちょいと寄ってみてはいかが。
【店舗情報】
味弦 十割そば 八乙女庵
・営業時間 11:00~15:00/17:00~19:45
・定休日 ランチは無休/夜は火曜日休み
・電話 022-371-8710
・仙台市泉区八乙女1-1-2
八乙女庵 公式ツイッター