今年の旅トレンドをBooking.comが発表 驚くほどぴったりマッチする旅先はここだ!
世界33の国と地域に会員をもつ旅の予約サイト『Booking.com』。世界中の利用者の予約状況やアンケート結果から旅のトレンドを分析し、毎年発表しています。昨年12月に発表された2024年度のトレンドには7つの項目があり、それぞれ世相や人々の意識の変遷をあらわしていて、とても興味深い内容でした。
お話を聞く一方で、筆者はしきりに、昨年取材したとあるリゾートのことを思い浮かべていて。聞けば聞くほど、今年“来る”トレンドにマッチしているなぁと思ったので、ぜひ紹介させてください。
まずはBooking.comによる今年の旅トレンドとは。筆者なりにわかりやすく要約すると以下のとおり(タイトルはBooking.com発表のもの)。
1.もう1人の自分・主人公の私を楽しむ旅
旅先ではいつもの自分らしからぬ大胆な行動をしがち。新しい冒険にも積極的にトライしがち。よりいきいきと、自分らしさを追求する旅。
2.水を通じて、生きている実感に触れる旅
異常気象もあり、暑すぎるのを避けるため旅先に水辺をチョイス。
3.偶然に導かれる、発見に満ちた旅
なりゆきにまかせ、予定調和ではない、その時、その場だからこその偶発的な体験を歓迎しがち。柔軟な旅スタイルを希望。
4.五感で味わい、風土を想う食体験
これは以前からのトレンドだけれど、インターネットの普及やグローバリゼーションに伴い、人々の食に対する許容範囲は年々広がっているはず。さらに掘り下げ食文化の背景まで知りたいという旅行者が増えているそう。
5.憧れのひとときを、アラカルトラグジュアリーで叶える旅
かなりざっくり言えば、費用対効果の高い旅が求められているということ。または、節約しつつもお金をかけるところはかける、めりはりのある旅。
6.デザイン美+マインドフルネスで、美意識をアップデートする旅
ただ贅沢なだけでなく、環境に配慮するなどSDGsの観点からも納得のいく滞在先を選ぶ。ホテルなどでもラグジュアリーでありながら無駄を出さない工夫をしているところが増えていますよね。
7.よりよい明日へとつながる旅
自己改善のための旅。リラックスしてストレス解消したり、失恋や人生の節目で気持ちを切り替えたり。環境を変えることでよく眠れるようになるという「スリープツーリズム」もこれから“来る”そう。
……というのが、今年のトレンド。そして、それらにがっつりマッチしていると筆者が思うリゾートとは、昨年取材で訪れた伊勢志摩の『COVA KAKUDA』(コーバ カクダ)です。そのぴったりぶりを紹介しましょう。
◆リゾート概要
COVA KAKUDAは英虞湾に面した小さなラグジュアリーリゾートで、2023年6月にオープンしたばかり。客室は全室ヴィラタイプでわずか4部屋という小規模な施設です。食事からアクティビティまですべてオールインクルーシブ(宿泊料金に含まれている)という、日本ではまだ少ないタイプの宿泊スタイルもさることながら、小規模ゆえに至れり尽くせりのラグジュアリーな滞在を約束してくれるところが大きな魅力です。
1.もう1人の自分・主人公の私を楽しむ旅
こちらの自慢はサウナ。独立したサウナ小屋が2軒あり、その目の前には英虞湾が。サウナから出て直接海に飛び込む体験なんて、こわくてできない……と思っていても、ここにきたらやってみたくなるはず。知りたい! やってみたい! をスタッフと相談して叶えていける。
2.水を通じて、生きている実感に触れる旅
英虞湾に面したCOVA KAKUDA。里海や里山の健康をもテーマにしていることもあり、 水辺であるだけでなく、そこで生きている人里山と里海の理想的なサイクルを実感させてくれるリゾートです。
3.偶然に導かれる、発見に満ちた旅
ここではあらかじめアクティビティを決めることもできますが、スタッフが季節や天候などを鑑みて一番楽しいアクティビティをお勧めしてくれます。この時期、この時間だからこそのお楽しみはとても刺激的!
4.五感で味わい、風土を想う食体験
地元出身のシェフによる、旬の食材を最高においしい方法で調理&提供。食材を知り尽くすジモティならではの熱心さで調理に臨むシェフとのお話は、学びと感動に満ちています。
5.憧れのひとときを、アラカルトラグジュアリーで叶える旅
国内(近場)で最高に贅沢なひととき。また、有名な5つ星リゾートではないけれど、ここでは景色のよさや施設の充実もさることながら、食事、アクティビティ、スタッフの心遣いと小規模なリゾートらしく微に入り細を穿つケアが行き届いていて、真のラグジュアリーを堪能できることはうけあいです。
6.デザイン美+マインドフルネスで、美意識をアップデートする旅
ただ贅を尽くすのではなく、アクティビティや食事、すべてにちゃんと意味があるのがこのリゾートの特徴。たとえば、独立したひとつひとつのヴィラは実は廃業した工場(こうば)をリノベーションしたもの。土地の文化を伝えるのに一役かっています。
7.よりよい明日へとつながる旅
英虞湾の奥の入江に位置しており、波の音などほとんどなく夜中も驚くほど静か。サウナで調い、最高の食事をしたあとには降り注ぐような星を眺めて、眠たくなったら静かな環境でただ眠るだけ。自然に癒されるという最高のリラクゼーションが明日の活力を養います。
実はこのリゾート、地元老舗企業の覚田真珠 株式会社による運営。衰退する真珠養殖と、その原因となる英虞湾の環境変化などを憂い、里山・里海の健康を取り戻し地元の雇用を促すことなどを目的として設立されています。アクティビティを通して楽しみながらも、真の英虞湾の姿を知ってもらうという意図もあって、遊びだけでなく学びにも満ちているのが大きな特徴。そういう意味でも「よりよい明日」を目指しているリゾートではないでしょうか。
いかがでしたか? みんながしたい「こんな旅」のトレンドにぴったりなリゾート『COVA KAKUDA』。筆者のなかでも「また行きたい宿泊施設」の上位にランクインしている、おすすめリゾートです。今年の旅のヒントに、ぜひ!
◆COVA KAKUDA
住所:三重県志摩市志摩町片田1397-14
TEL:0599-52-0231
料金:12万1000円~/1名(※1室2名利用の場合、税・サ込)