【メーカーが作る魅惑のカスタム車】ヤマハEUがVMAX30周年を記念したカフェレーサーを発表!
VMAXデビューから30周年を記念して、ヤマハヨーロッパはドイツのカスタムビルダーと共同でVMAXベースのカフェレーサーを制作した。
VMAXは”The Art of Engineering”を具現化するヤマハのフラッグシップモデルで、現行タイプは1679cm3水冷V型4気筒エンジン搭載のパワークルーザーとして2008年に登場した第二世代である。
さて今回のモデルだが、ヤマハと個性的なビルダーとのコラボによるカスタムバイク開発プロジェクト「Yamaha Yard Built」からの発表で、このたびタッグを組んだのはドゥカティやトライアンフをベースに個性的なカフェレーサーやスクランブラ―を製作しているドイツのビルダー「JVB Moto」である。
「VMAX INFRARED」はエンジンと車体の基本構成はSTDを流用しているようだが、主に外装パーツとポジジョン関係、エキゾーストシステムの大幅変更により、元のVMAXからはがらりと印象が異なる、軽快でスタイリッシュな一台へと仕上げられた。
フロントフォークと一体となったカーボン製ヘッドライトカバー、オリジナルのアルミ製フェンダーやクリップオンハンドル、アメリカの本格派カスタムブランド、オートメーター製タコメーターなどを装備した質感の高さが魅力だ。また、ハンドメイドのサブフレームに載ったシングルシートの下には、STDと同容量の燃料タンクを装備することで航続距離も十分確保。同じくハンドメイドのシートカウルもカーボン製でコンパクトにまとめられている。
さらには80年代の初代VMAXのアイデンティティでもあるアルミ製エアインテークを用いたカーボン製タンクカバーが美しいシルエットを強調。迫力のエキゾーストシステムは、アップタイプのサイレンサーを持つ4 in 1タイプを採用し、これに合わせて大幅に手が加えられたエアボックスと電装系を搭載している。
鮮やかな緋色が目を惹くレトロな色彩のカラーリングは1985年当時のヤマハGPチームをモチーフとするなど、VMAXユーザーだけでなく古くからのヤマハのファンにもアピールする大人のテイストを感じさせる仕上がりとなっている。
「Yamaha Yard Built」では他にもXJR1300やXV950、SR400などのヤマハ車をベースにした魅力的なカスタムモデルを製作・展示しているので、興味のある方はオフィシャルサイトを覗いてみてはいかがだろう。