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NTTドコモが「home 5G」で光回線市場に殴り込み 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.420

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2021/05/22(vol.420)

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《目次》

1.NTTドコモが家庭向け据え置きWi-Fiルーターを発売

-------NTT完全子会社のドコモが固定ネット市場に殴り込み

2.楽天モバイルがプラチナバンドの再割当を希望

-------3キャリアの抵抗は必至。コストとスケジュールは現実的か

3.グーグルがプライバシーに配慮した「Android 12」を公開

-------アップルはATTをわかりやすく紹介するCMを配信

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.NTTドコモが家庭向け据え置きWi-Fiルーターを発売

-------NTT完全子会社のドコモが固定ネット市場に殴り込み

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NTTドコモは2021年5月19日に「2021夏 新サービス・新商品発表会」を開催した。

注目はなんと言っても、NTTドコモ初となる家庭用据え置きWi-Fiルーター「home 5G」だ。

5Gはもちろん4Gも使い放題。月額利用料金は4950円となる。固定回線という位置づけにより、セット割引でドコモ回線が1回線あたり1100円割り引かれるというのも魅力だ。

年初に井伊基之NTTドコモ社長にインタビューした際「SoftBank Airみたいなものをドコモでもやりたい」と話しており、まさに井伊社長の狙い通りの製品ができあがったといえるだろう。

この手の製品は、これまでもNTTドコモ社内で企画としては上がったものの製品化までこぎ着けるのは難しかったのではないか。

どんなにソフトバンクがSoftBank Airで契約者数を伸ばしていたとしても、NTTドコモが、NTT東西の主戦場である固定インターネット市場に参入するというのは、あまりに非現実的だ。NTT持ち株やNTT東西を逆なでしないよう配慮がされていた可能性が極めて高い。

しかし、澤田純社長の右腕であり、NTT出身の井伊基之社長が「やりたい」といえば、NTTドコモでもこのような商品が登場してくるのであろう。

NTTによるNTTドコモの完全子会社化の成果が、まさに「home 5G」に詰まっているといえそうだ。

一方、ソフトバンクやKDDIにとってみれば、NTTドコモが大手を振って固定インターネット市場に参入してくるのは脅威でしかない。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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