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【日立市】東京・向島で65年間営業された老舗純喫茶「カド」が8月1日に久慈浜に移転オープンしました

やむ83地域ニュースサイト号外NETライター(日立市)

まるで小さな美術館にいるような、クラシカルな雰囲気のお店が2024年8月1日に久慈浜にオープンしました。こちらのお店は、東京・向島で親子2代に渡って65年間営業を続けてきた老舗の純喫茶「カド」。

壁に飾られた西洋絵画にうっとり
壁に飾られた西洋絵画にうっとり

元薬屋だった建物から、約8カ月かけて店主ご自身で作り上げたこだわりの内装と、その中で流れるクラシック、生ジュースとお皿に乗ったこんがりパンといった一つひとつの要素が創り出す芸術空間は、訪れる人々の心を惹きつけています。

天井にも絵画が埋め込まれています
天井にも絵画が埋め込まれています

前店舗は、建物の老朽化に伴い壁が崩落し閉店に。その後現店主は、新たにお店をオープンさせる土地を探し回り、海沿いにあること、都市ガスが通っていることなど様々な理由から、オープン場所を日立市に決めたそう。

店舗の外観や看板に書かれた文字からか、パン屋さんだと思ってやってくるお客さんも多いとのことですが、テイクアウトは出来ませんのでご注意ください。

お店ではジュース類に昔ながらのトースト、くるみパンのサンドなどをいただくことができます。

異国の地に訪れたかのような見事な店内
異国の地に訪れたかのような見事な店内

店主が「田舎だからって手は抜きたくない」「東京の激戦区に出しても勝負できると思う」と話す内装は、前店舗から少し印象が変わったそう。前店舗で茶色だった壁は、日立の山を感じられるようにと緑色に変更。模様も筆で店主が描き、ペンキではなく画材を使用した透明感のあるグリーンにこだわったとのことです。

カドの看板メニューは、「活性生ジュース」と「くるみパンのなすモッツアレラサンド」で、向島時代にこちらの注文が多かったそう。活性生ジュースはアロエやセロリ、はちみつなどが入ったジュースで、向島時代にお店に訪れる芸者さんたちの二日酔い防止を目的として考案されたのだとか。はちみつやリンゴの甘みの中に、セロリやパセリの香りとほのかな苦みが感じられ、とてもフレッシュなジュースとなっています。

くるみパンの生地には全粒粉を使用し、かぼちゃとヒマワリの種をトッピング。こんがりサクサクに焼き上げられたパンは絶品です。クラシックが流れる素敵な店内で、優雅なひと時を味わえますよ。

足踏みミシンをリメイクしたテーブル
足踏みミシンをリメイクしたテーブル

お店の雰囲気に惹かれて若い女性が多く来店されるとのことですが、訪問時には男性客も来店されていました。気さくで話しやすい店主がここまでお店を作り上げたのには、訪れる人々の思い出に残るようなお店にしたいとの想いがあるようですよ。

駐車場は、店舗の道路を挟んで斜め前にあります。

スペースは広くないため、バックで入庫し白線に沿って停車させる必要があるようです。軽自動車や小さめの普通自動車であれば、切り返しながら停められそうです。運転に自信のない方や大型車をお乗りの方は、日立おさかなセンター近く、国道245号沿いの「なぎさ公園」の駐車場が案内されています。雰囲気溢れる「カド」で優雅なひと時を味わいに行ってみてくださいね。

【店舗情報】
「季節の生ジュースとくるみパンの店 カド」
住所:茨城県日立市久慈町3丁目12-27
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日
電話:0294-47-9253

地域ニュースサイト号外NETライター(日立市)

未就学児2人の子供に振り回されながら日々奮闘しているママライターです。山も海も、素敵なイベントやカフェやラーメン屋もある日立市の魅力について発信していきます!

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