【河内長野市】重要文化財内で一味違うこだわりマルシェ!観心寺KU-RIの白・sh-iroに行ってみた
コロナが5類になって、急速に増えてきたものと言えば、週末を中心としたイベントですね。河内長野周辺でも、いろんなところでマルシェが行われていて、連日にぎわいを見せています。
しかし、それらとは一線を画したマルシェ、格調高い雰囲気を感じるのが観心寺境内にある観心寺KU-RIさんで行われる「白(sh-iro)」ではないでしょうか?5月26・27日の2日間行われています。
なにしろ普段は2か月前から予約しないと入れない観心寺KU-RIさん。それだけでも驚きなのに、その手前の重要文化財のスペースも使ってマルシェを行っているのです。
だからもあって、高校生以下の入場を禁止しているという大人のマルシェ。とても気になったので、昨日の初日に行ってきました。
というわけで、河内長野駅からバスに乗り、観心寺に向かいました。
今回私は、市内某所から河内長野駅前を経由してバスを乗り継いで観心寺に行きましたが、その際にこちらのモックルMaaSを利用すると乗り放題で利用できるので重宝します。
車で行かれる方が多いとは思いますが、今日は土曜日で駐車場が特に混み合う可能性があります。そういう時には、私と同じようにバス利用もおすすめです。土日は金剛山方面行きのバスが多く出ているので、観心寺のアクセスは非常に良いです。
というわけで観心寺バス停に到着しました。
駐車場をみると、平日だというのに、やはり車が多く停まっていますね。
駐車場にも看板がありますが、小さいので見逃さないようにしましょう。
いつも観心寺に行く手前に見えるKU-RIさんの入り口です。中世のころの観心寺は、境内に子院と呼ばれる小さな寺や商店がいくつもあり、ミニ高野山のようになっていたという話を昨年学びました。
その時の子院の名残がこちらの槙本院(まきもといん)、それが現在KU-RIさんになっているわけです。
観心寺KU-RIさんの手前にキッチンカーが停まっています。こちらも出店者さんで、In mi Coffee(インマイコーヒー)(外部リンク)さんです。
帰りにバスの待ち時間を利用して水出しコーヒーをいただきました。しっかりとコクの味わいがあり、とても美味しくいただきました。
ただ、In mi Coffeeさんは26日だけの出店で、今日、27日は別のキッチンカー「織の花」さんの出店となります。
このように、白さんのマルシェは特にフードブースにおいて金曜日と土曜日とでは出店者に違いがあります。そのためこの記事はあくまでマルシェ全体のイメージとして見ていただければと思います。
最後に27日、本日の出店者一覧を記載しています。
こちらに文化財でもある旧槙本院庫裏(くり)さんの案内があります。
ここに出店者のレイアウトがあります。主にフードブースと雑貨を主体にしたクラフトブースがあり、玄関からは両ブースが離れています。片方を見落とさないようにしましょう。
またマルシェの名前である白「sh-iro」とは何か?との説明があります。引用しましょう。
玄関から見える特別なテーブルと座席があります。ベトナム製の螺鈿(らでん)だそうです。
ところで今回の出店者のみなさんは、マルシェの名前「白」に合わせるかのように、全員白い洋服に身を包んでいました。とてもさわやかな印象で、どの服も素敵なデザインでした。
こちらはフードブース。玄関より右手にある大森堂(外部リンク)さんのブースです。「普通の焼菓子」と称して作っているそうなのですが、国産小麦と無添加の材料にこだわっています。
こちらは和韓ごはんと、甘いのと(外部リンク)さん。どこのマルシェでも人気のお店ですね。右側には予約制のセットもありますが、真ん中と左側はその場で購入できました。
さて、奥のフードブースを見ると行列ができています。建物内で狭いこともあるかもしれませんが、それだけ人気がある証ですね。
行列はフードブースで販売しているお店に並んでいる方々。ここはいつもはKU-RIさんの飲食スペースです。
座席は喫茶コーナーとなっていて、せいろやドリンクが味わえます。普段なら2か月待たないといけない店内に、当日いきなり入れることのできるまたとない機会ですね。
それにしても大人気ですね。人気だけでなく笑顔も絶えません。
一般席に加えてご予約席もあります。
さて、出店者情報の紹介に戻りましょう。こちらはsojipan(外部リンク)さんで、これまでにご縁のある農家さんの自然栽培小麦・ライ麦や国産有機小麦を使って作られたパンとのこと。
さらに小麦と水のみで発酵種をつくるという伝統製法を採用して作っているそうで、とにかく身体になじむ素地のパンを焼いているそうです。
こちらは和三盆を使ったお菓子とアーモンド菓子のプラリーヌを販売しているPARIS GRIS CONFISERIE(パリグリー)(外部リンク)さんで、和三盆糖の魅力をもっといろんな方に伝えたい想いがあるそうです。
フレンチテイストと日本伝統の素材(和三盆糖)の融合で、今まで和三盆を食べたことがなかった世代の方々にも興味持ってもらおうと、商品の形、パッケージデザインも一から自分で考えデザインしたそうです。
こちらはチャボさんのお茶(番茶屋 茶坊 )(外部リンク)さん。お茶を脇役と捉え、オリジナルブレンドの日本茶の提供をしているお店です。デザイナーの日下明氏にパッケージを依頼してオーナーのチャボさんの顔を描いてもらったそうです。
飲食スペースの様子です。いろんな世代の方がこられていますね。また白っぽい服を着ている人が多いと感じたのは、無意識に白というイベントを意識されているのではと思いました。
念のために書いておきますが、別に参加者が白い服装を着用する必要はありません。
KU-RIさんのかまどに設置された蒸し器です。KUーRIさんの看板メニュー、いろんなお野菜の蒸し物をここで作っているんですね。
そして、このマルシェでは、その蒸し野菜も食べられるんです。野菜主体の精進料理は実はおいしいものと教えてくれたKU-RIさんの蒸し物が予約なしで食べられます!
トイレもすぐのところにあるので安心ですね。
次にクラフトブース、書院のほうに行ってみましょう。
ここは国の重要文化財の建物内です。重要文化財内に入れる場所はいくらでもあるでしょう。しかし、そこでマルシェが行なわれるのは極めてレアケースではないかと。
そのためここでは飲食が禁止されています。
こちらはsmallwork camp(外部リンク)さんです。全国各地で出店されており、本日27日も出店されます。
見た目はシンプルな木の箱ですが、作りは緻密に余白に深みを増すような狙いがあります。例えば手に取ったときに気持ちが前向きになれるような物を目指して作っているそうです。
こちらはwash +(外部リンク)さん。日本のビンテージ雑貨を販売をされています。こちらも本日27日に出店されるとのこと。
古き良きを楽しめる日本製の仕事の素晴らしさ、レトロなデザインをぜひ見てほしいとのこと。40年前に流行ったポットやカップ&ソーサーなどを販売していました。
次にこちらは、savon de franchea(外部リンク)さん。こちらも本日27日も出店されます。
石けん作家さんで、コールドプロセス製法を用いて植物オイルやバターを使って石けんを作っているそうです。あたかもお母さんが子供のことを想いながらお菓子作りする様に、ゆっくりと丁寧に時間をかけて作る石けんとのこと。
合成のものは使わず、全て自然のもの、また天然の精油を使っているそうです。
mikimichimasa(外部リンク)さんのブースも、本日27日も出店されます。
「小さな窓のかけら達」と題した絵画アクセサリーを制作しておられており、「季節や思い出の記憶の窓」をコンセプトに。最初に絵を描いた後、絵から「かけら」だけを切り出し、それをイメージしたアクセサリーに仕上げているそうです。
風露(ふうろ)(外部リンク)さんは、富田林からの出店です。こちらも本日出店されています。
季節のお花を使ったアレンジを取り揃えており、大人な雰囲気の中にも愛らしさ、力強さ、優しさを見え隠れさせているという今回の白イベントのようなお店です。
こちらはsocket(外部リンク)さんで、地元河内長野の日用雑貨店さんです。永く愛着の持てるものをセレクトしているとのこと。
日々の暮らしを少し良くする、キッチンや日用使いの雑貨を販売されていました。
以上が昨日の出店者情報です。
では本日5/27(土曜日)は、どんなお店が出店するのでしょうか?ご紹介しましょう。
①フード
- ku-riさん (お弁当)@kanshinjikuri
- ウメバチモさん (パン) @umebachimo
- 焼菓子owlさん (焼菓子) @owll2927
- オドルヨウニさん(お弁当)@odoruyouni
- niwatocoteaさん (お茶とスパイス)@niwatocotea
②キッチンカー
- 焙煎と珈琲 織の花さん(珈琲)@orinohana_coffee
③クラフト
- amenoさん(動物イラスト雑貨)@amenostore
- smallworkcamp さん(木の箱)@smallworkcamp
- 暮らしと手仕事の店/日ヨリさん(暮らしの雑貨)@house.garden
- 風露さん(花)@furo2826
- savon de francheaさん(暮らしの中の石鹸)@savon.de.franchea
- mikimichimasaさん(アクセサリー)@mikimichimasa
- wash+ さん(古道具)@harusan8282
そして、画像のように販売コーナーのすぐ横には、文化財の名にたがわない価値あるものが見え隠れしています。
販売コーナーの商品も素晴らしいですが、その背後の書などもすごいものばかり。入場そのものは無料なので、飲食や商品を買わなくてもこれらの文化財を見に行くだけでも値打ちがありそうです。
白さんの出店者は地元だけでなく、堺や大阪で活躍されているお店や全国で出店しているお店など、珍しいところが多いです。
中世の観心寺がひとつの町のようだったころ、河内長野と奈良を結んでいる大沢街道を歩いてきた各地域の商人が観心寺に来て商売していたと考えられるので、白さんはその再現と考えてもよさそうですね。
余談ですが、こちらの門の上にいる人型のものは、天邪鬼(あまのじゃく)です。そんな天邪鬼も思わず注目するようなお店が並んでいる白イベント、普段は入れない重要文化財に入れます。
興味ある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
白(sh-iro)
住所:大阪府河内長野市寺元475 観心寺KU-RI内
開催時間:11:00~15:00
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 観心寺バス停下車徒歩3分
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