枝光三丁目の交差点から北に向かって歩くと、黒地に白い文字で「IKEMEN」と書かれた看板が目に入ります。

このお店は今月新規オープンした中華そば専門店です。その名も「IKEMEN~ちぢれ太麺中華そば~HOLLYWOOD」。あの「IKEMEN」が北九州にやって来ました。

USAハリウッドでブームを巻き起こした伝説の「IKEMEN」

お店のオーナーは、USAハリウッドに初めてつけ麺を持ち込み、一大ブームを巻き起こした伝説の「IKEMEN~THE DIP RAMEN~HOLLYWOOD」の創設者、業界のレジェンドです。

2号店を準備していたとき、日本からの熱心なオファーを受け、世界初の逆輸入ラーメンとして新横浜ラーメン博物館に出店しました。

一旦ラーメン業界から離れましたが、熱烈なリクエストに応え復活。オーナーの出身地九州に凱旋し、好きな中華そば専門店を開店することにしたそうです。

豚骨が主流の北九州に来て中華そば一本で勝負する姿からは、アメリカに乗り込んだときのようなバイタリティと揺るぎないフロンティアスピリッツを感じます。

とことんこだわりぬいた食材と製法で珠玉の一杯が

中華そばをIKEMEN HOLLYWOOD風にアレンジするとどうなるかがお店のコンセプト。

オーナーと店長と二人三脚で知恵と工夫を重ねたIKEMEN風の中華そばは、素材から製法までとことんこだわりぬいた逸品です。

スープの味を決める醤油ダレは数種の醤油をブレンド。

鶏ガラスープは親鳥とひな鶏を半々で使い、煮干しの旨味も抽出してコクのある清湯スープに仕上がっています。

もうひとつの柱となるメニュー「辛味噌中華そば」はパンチのきいた味噌ダレが味の決め手。オープン前日まで味が決まらずに試行錯誤を繰り返したそうです。

麺は特注のちぢれ太麺。モチモチしていて食感が良いのが特徴です。

中華そばのトッピングやサイドメニューの丼にも使われるかつお節は店内のかつお節削り器で削りたてを提供。香りが全然違います。

このかつお節はハリウッドでも好評だったそうです。

味玉などに使用する卵は、築城の契約養鶏所で放し飼いされた鶏による特産品。とれ立てで新鮮そのものです。

ラーメン丼はなんとアルミ製。熱を逃がさないので最後まで暖かい中華そばが楽しめます。

隅々にまでアイデアを振り絞りこだわりぬいた中華そば。お客さまに美味しく食べていただきたいという熱が伝わります。

一度食べたら病みつきになる中華そば

完成した中華そば（特製中華そば1180円）には透明感のある清湯スープに具材がたっぷりトッピング。これだけのトッピング子で1000円ちょっとは安い！

具材の美味しさ、スープや麺の絶妙なバランスに加えて3種類のトッピングが味変のハーモニーを奏でます。

柚子胡椒はスープのエッジを際立たせ、レモンでコクが広がり、かつお節の豊かな香りが食欲をそそる。オーナーと店長の知恵と工夫の一端が感じられます。

濃い味噌スープがたまらない辛味噌中華そば

辛味噌中華そば（980円）のスープも絶品。ここまでコクのある美味しいスープはめったにお目にかかれません。

中央にトッピングされた辛味噌を少しずつ溶かすとスープのコクが増し刺激的な辛さが食欲をそそります。

お腹いっぱいでもなぜか食べてしまうKTG！これは必食

TKGならぬ「KTG～かつお節たまごご飯～（320円）」は従来の卵かけご飯のイメージをはるかに超えたクォリティです。

お腹いっぱいでもいつの間にか食べてしまう美味しさで、ひと口食べると卵かけご飯の概念が覆されます。

当面の営業は11:00~15:00だけですが、安定して提供できると判断できたら夜の営業も考えているそうです。

IKEMEN～ちぢれ太麺中華そば～HOLLYWOOD