今年達成されそうな投手の記録。和田と岸は150勝、石川は3000イニング、平野は200セーブ…
和田毅(福岡ソフトバンク・ホークス)は、あと7勝を挙げると通算150勝に到達し、107.2イニングを投げると通算2000イニングとなる。昨年と同じ勝ち星とイニングだと届かないが、今年、揃って達成してもおかしくない。日米通算の150勝と2000イニングまでは、2勝と6.0イニングだ。
和田と同じく、岸孝之(東北楽天ゴールデンイーグルス)も、通算150勝まで一桁に近づいている。こちらは、昨年と同じ9勝を挙げると、マイルストーンにたどり着く。通算2000奪三振までは122奪三振だ。昨年は、それよりも多くの三振を奪っている。規定投球回をクリアすれば、それまでに両方とも達成しているのではないだろうか。
岸とチームメイトの涌井秀章も、通算2000奪三振までの残りはほぼ同じながら、2011年以降の奪三振は、どのシーズンも120未満だ。昨年6月に150勝目を挙げたが、その後、勝ち星は増えていない。
石川雅規(東京ヤクルト・スワローズ)は、あと47.0イニングで通算3000イニングに到達する。1950年代にデビューして3000イニング以上を投げた投手は11人いて、1960年代も8人を数えるが、1970年以降のデビューに限ると4人しかいない。1970年代は1人(3113.0イニングの北別府学)、1980年代は2人(3336.2イニングの工藤公康と3348.2イニングの山本昌)、1990年代は1人(3276.0イニングの三浦大輔)。ちなみに、石川に次ぐ現役投手は、2542.0イニングの涌井だ。
通算200セーブまで50セーブ未満の5人中、あと15セーブの平野佳寿(オリックス・バファローズ)は、メジャーリーグで投げた2018~20年を挟み、2017年も2021年も29セーブを挙げている。日米通算200セーブまでは7セーブだ。あと35セーブの松井裕樹(東北楽天)も、順調なら通算200セーブに達しそう。昨年のセーブ王、益田直也(千葉ロッテ・マリーンズ)が到達するには、キャリアハイの昨年よりも5セーブ多く挙げる必要がある。
平野と益田は、通算600登板を目前としている。宮西尚生(北海道日本ハム・ファイターズ)は、あと16試合に投げると、さらに上の通算800登板となる。すでに歴代最多の通算ホールド――2位の山口鉄也と100ホールド差――は、区切りの400まで27ホールドだ。