教師も危ないからLINEを使わないように!?
とうとうここまで来ましたか。教諭が生徒と私的な理由で連絡を取り合う事はLINEだけにとどまらず、禁止である事は当然であり、これを少なくとも研修中ではなく、現役の教職員に通達、注意する事自体、嘆かわしい限りです。しかし、私的ではなく公的な連絡でさえ、LINEを禁止するのはどうでしょうか。記事では、「公的な連絡は管理職の事前許可制」ということで、全面禁止ではないようですが、弾力的な運用でなければ支障が出ることでしょう。
また、学校内だけの問題ではありません。もともとこの問題はLINEとはほとんど無関係であって、生徒との私的な接触を行う事が問題であり、またそれ以上に非常識、反社会的な行為を行う事が問題なのです。確かにLINE等のSNS,そしてそれの基盤でもあるスマホやインターネットによって、いつでもどこでも簡単に人とのコミュニケーションが容易に取れるようになりました。学校内の問題はLINEを禁止する事によって幾分減少するかもしれません。しかし学校外ではLINEを使ってほとんど同じような問題を起こす事になるでしょう、LINEを全面的に禁止しなければ。
LINE等のSNSは事実上広く浸透しており、スマホや携帯を持っている高校生のほぼ全員といって良いぐらい利用しています。緊急の連絡や広報の 意味での連絡では最適な情報通信手段であり、情報共有を行うための有効な道具でもあります。LINEを使う事と生徒と私的な関係を持つ事とはまっ たく別です。幼児に対してではなく、教師にまで「ナイフの類は危ないから使用禁止」というのではあまりにも情けなくはないでしょうか。