台風15号・16号 列島に接近のおそれ
【要旨】台風15号、台風16号の予想進路と影響について(21日正午現在)
台風15号は23日(日)から24日(月)にかけ、沖縄地方に接近する。その後、東シナ海を北上し、25日(火)から26日(水)にかけ、西日本にかなり接近し、上陸するおそれがある。
予想されている進路、沖縄付近から西日本に進むコースは過去、甚大な被害が発生している。
台風16号は広範囲に発達した雨雲を伴ったまま、22日(土)に小笠原諸島に最も近づく。その後は次第に進路を東よりに変える。
関東地方への影響
台風15号、16号ともに湿った空気を持ち込むため、関東地方では空模様の変化が大きくなるだろう。15号が予報円の東を通った場合は、関東地方でも雨が強く降ることが考えられる。
台風15号 西日本に接近、上陸のおそれ
台風15号は23日(日)から24日(月)にかけ、沖縄地方にかなり近づく予想です。
15号は非常に強い勢力のまま、東シナ海を北上するため、沖縄本島地方では風雨が強まる見通しです。
その後、25日(火)には九州にかなり接近するでしょう。上陸するおそれもあります。
九州では24日(月)から、断続的に強い雨が降り出し、雨の範囲は四国に広がる予想です。また、風も次第に強まり、とくに九州の海岸地域や瀬戸内海の一部では猛烈な風が吹くおそれがあります。
台風15号 最悪のコースか
台風が沖縄から九州に向かって進むコースは過去、甚大な被害が発生しています。
たとえば、1991年の台風19号(リンゴ台風)、2004年の台風18号。
そして、1999年の台風18号では熊本県の不知火町(現宇城市)で高潮が発生、12人が犠牲になりました。平屋家屋の屋根裏まで海水が達したそうです。
また、台風の南東側は竜巻が発生しやすい場所としても知られています。2013年の台風18号では過去最多の10個の竜巻が発生しました。
台風16号 小笠原諸島に接近
台風16号は22日(土)、小笠原諸島に最も接近する予想です。
16号は巨大な雲に発達し、広範囲に発達した雨雲を伴っています。また、風速15メートル以上の強風域は約1000キロ(径)あり、こちらも広範囲で強い風が吹いています。
当初、予想されていたような本州への接近は免れそうですが、海への影響は大きい見通しです。
【参考資料】
内閣府,防災の情報ページ:1999年(平成11年) 高潮災害:熊本県不知火町
一般社団法人日本損害保険協会:風水害等による保険金の支払い
気象庁:台風第18号に伴い発生した竜巻等突風(2013年9月15日~16日)