らぁ麺 飯田商店（湯河原本店）

温泉街の湯河原にある人気店らぁ麺 飯田商店。完全予約制で予約が困難となっていることでも話題のお店です。
一週間分の予約が数分で埋まってしまうほどで、予約は激戦となっています。

そんな人気の飯田商店ですが、先日店主の体調不良により一時休業されていました。
その後GWの後半に営業を再開し、クオリティの高いらぁ麺を提供されています。店主の体調不良による休業を様々なメディアが取り上げるのも、話題店の凄さですね。

飯田商店の凄い所はレシピがないそうで、その日の気温や湿度などにより数種類の小麦粉を使用し製麺。スープも少しずつ変化していて、数日前の味をもう一度作ろうとしてもできない可能性もあるとか・・

私が飯田商店に魅力を感じるのは、実はそういう部分もあって、もしかしたら今日のらぁ麺とは一期一会になるかもしれない！そんな気持ちも抱き、また今日の味はどんな感じだろう？とワクワク感も止まりません。毎回好みのおいしさを提供してくれます。

発想や思いつきをすぐに行動に移し、イベントや商品化などへ繋げる凄さも魅力です。

今回は新サイドメニューのおやさいごはんと、飯田商店のメインメニュー、そして予約方法とお店での食券の購入方法と注文方法などを紹介できたらと思います。

予約方法

・毎週火曜日の昼12時、OMAKASE予約サイトにて火曜水曜と臨時休業日を除く、木曜から月曜日までの予約を受付。（予約方法の詳細は別の記事にしようと思います）
・予約なしで現地に直接行かれても、常に予約で満席なので食べる事は難しいです。

駐車場

駐車場は店舗前に5台、店舗斜め向かいに10台あります。

店の前の駐車スペースには飯田商店の目印があります。

現地での食券・注文方法

・現地では予約時間の15分～20分前ぐらいに、スタッフの声かけにより食券の購入を開始します。
・タッチパネル式で、予約している店内ボタンをタッチ。

・一番上にあるにしょうゆらぁ麺、しおらぁ麺、つけ麺、サイドメニューのタブから選択。

トッピング等の好みのメニューを選択。

・わんたん、チャーシューなどのトッピング付きのらぁ麺やつけ麺の味、お出汁割などを選びます。
・注文を確定。
・支払い画面へ移動。現金、クレジットカード、交通系IC、Pay Pay等のコード決済などが利用可能です。
・クレジットカードはVISAとマスターのみ。現金は1万円に対応しています。
・食券が印刷されたら、スタッフの方に予約名を伝えて食券を渡します。
・連食の方は、食べる順番なども伝えます。
・食券は店内では使用しないので、しまっても大丈夫です。
・現地でお土産らぁ麺やチャーシューを購入される方は、券売機のお土産のボタンから購入できます。
・店舗前のお土産販売スタッフの方が案内してくださいます。
・店内の準備が整ったら、スタッフの方が順番に名前を呼ぶので、呼ばれたら店内の指示された席へ。
・紙ナプキンは席の後ろの壁にあります。
・飯田店主が一人ひとりに挨拶してくれますので、トイレに行かれる方はそのあとがお勧めです。
・あとは飯田店主やスタッフの所作を眺めながら、らぁ麺の提供を待つ時間を楽しみましょう。

連食やメニューによっては提供が遅くなる場合があります。

しおらぁ麺

飯田商店のしおらぁ麺は、塩味を楽しむようなハッキリした塩、とがった塩ではなく、出汁のうま味を思う存分に楽しめる味わいになっています。

昨年にスープをリニューアルしてからは、オイル感がよりスッキリしており、以前の重厚感が減ったためか、出汁をダイレクトに楽しめる感じになっていると思います。

塩味を楽しむ塩ラーメンが好みの方には、物足りなさを感じるかもしれません。
鶏と豚のダブルスープで豚の感じが強めになった時は、非常にうま味が爆発するおいしさです。

麺は飯田さんが打つ自家製麺で、その日の湿度や気温など、その日に合った麺を提供。数種類の小麦粉をブレンドし、麺の形状や太さも違います。最近の傾向は、細麺にシフトしている感じがします。

しょうゆらぁ麺

飯田商店の代名詞と言われるしょうゆらぁ麺。SNSなどのビジュアル的にはつけ麺のインパクトが大きいのですが、個人的にはこのしょうゆらぁ麺はやはり外せない一杯だと感じています。

出汁の旨みに合わせた醤油のコクや深み、円やかさ、時にはキレがあったり、醤油の熟成度や醤油タレに少し変化をつけたりと、いつも微妙な変化を楽しめてとてもおいしいのです。

しょうゆらぁ麺の麺も自家製麺で、しおらぁ麺とは違う麺を使用。細麺であることが多くしょうゆのスープにとても合っています。

トッピング

チャーシューは霧島高原純粋黒豚やTOKYOｰX、天城黒豚などを使用。チャーシュー麺にすると2種類のチャーシューを楽しめます。

わんたんは、純粋金華豚と山水地鶏のわんたんを使用していて、レアな天城黒豚のわんたんの時もあります。味がしっかりしているというより、あくまで主役はらぁ麺であり、その味を邪魔しないような感じですが、素材の味で楽しめます。個人的にはつけ麺のしょうゆ味にトッピングするが好きです。

わんたん好きの友人は、ダブルわんたんとかトリプルわんたんなどをしていますよ～。

つけ麺

つけ汁がしおとしょうゆから選べます。どちらもおいしいのですが、好みが割れている感じがします。しお派の方も多い気がしますが、鶏油のオイル感が重く感じることもありました。スープがリニューアル後には、それがなくなって、さらにおいしく味わえる気がします。

冷たいつけ汁と温かいつけ汁、薬味が最初に出てきます。薬味はしおとしょうゆで変わります。

途中でしゃぶ肉と昆布水が出てきますので、麺や温かいつけ汁を残しておきましょう。

麺は白い麺と黒っぽい麺の2種類あり、どちらも風味が豊かで麺だけでもおいしさを楽しめます。白はモチモチ感が楽しめ、黒っぽいのはザラっとしていますが食感がとても良いのです。

黒い麺は海苔との相性がバツグンで、麺に巻いて冷たいつけ汁で食べるのがおいしい！

しゃぶ肉は温かいつけ汁に入れて、麺と一緒に食べるのがオススメされています。

そのまま肉を食べると、少ししょっぱめですが、麺に昆布水をかけてしゃぶ肉と麺を一緒に食べるとちょうどよく、本当によく考えられている構成だと思います。

トッピングは秋田比内鶏黒王の柚庵焼き、炭火焼チャーシューはその日で肉の種類が違います。

先日までは炙ったブラウンマッシュルームが添えてありましたが、最近はドライトマトの日もあります。ドライトマトは甘みが凝縮されていて、つけ麺の途中で箸休めとして食べてもいいかもしれません。その日によってついてくる物が違ったりします。

お出汁割

指宿産一本釣り本枯れ節削りたて引きたての出汁と煮干しのお出汁割があります。

かつおのお出汁割はほっと一息できる、とても優しい一杯。れんげを使わずにそのまま飲むと風味を非常によく味わえます。

煮干しのお出汁割は常連の方がよく頼む傾向があります。お出汁割の中に麺が入っていて、この麺もお出汁割用に打っているものです。飯田さんの遊び心が詰まっていて、最後まで楽しめます。

ごはんもの

指宿産一本釣り本枯れ節のご飯、おにくごはん、バター醤油ごはん、土鍋炊きライスなどがあります。

ビジュアル的には指宿産一本釣り本枯れ節ご飯が人気です。削りたてのかつお節が大量にご飯にふりかかっていて、少し醤油をかけて食べます。しょうゆらぁ麺のスープをかけて食べるのも、結構好きですよ。

おにくごはんも人気です。お肉の少しの塩味と旨み、タレで味わえますが、つけ麺と一緒に頼むとお肉だらけになるので注意です！

土鍋炊きライスは、つけ麺のしゃぶ肉を乗せ、つけ汁をかけて食べるなどのアレンジもできます。

そして、個人的にオススメなのが実はバター醤油ごはん。え？家でも食べられるじゃん！って思ってしまいそうですが、バターと醤油、胡椒のバランスがメチャクチャ合っています。食べてみて、これは自分で作れそうで、作ることのできない味わいだと思いました！

おやさいごはん

突如と始まったおやさいごはん。ラーメンを食べ歩いている人達に野菜を食べて欲しいと、季節の野菜を炒めて鰹と昆布出汁、醤油や塩の餡と絡めてご飯に乗せています。

季節によって野菜の内容が違います。

この味付けが絶妙で、らぁ麺ととても合います。ご飯抜きにすることも可能で、つけ麺の麺を絡めて食べると、とてもウマい！
つけ麺の麺とおやさいご飯を一緒に食べている方も増えています。

最近ごはんものの中で、こちらを注文している方が増えてきている感じがする人気急上昇中のサイドメニューです。

さらに先日ブラッシュアップされたおやさいごはん。
仕込みの時に出た野菜のカスを時間をかけて乾燥させて、出汁に使用しているそうです。
野菜のおいしさをより感じられます！

店頭販売品

お土産として冷凍品などを販売しています。全国発送もしていて、自分も実家に送ったことがあります。

本店仕様しょうゆらぁ麺（チャーシューとメンマ付き）は化粧箱に入っています。
本店仕様しおらぁ麺は無い日もあります。

つけ麺もしおとしょうゆがあり、麺は店内で提供しているものと共通ですが、スープは違います。時間があれば薬味、冷たいつけ汁、海苔、昆布水、お出汁割などを自作して楽しんだりできますよ。

冷凍餃子や冷凍焼売、チャーシューの切り落とし、吊るし焼きチャーシューやプレミアムチャーシューなど色々とあり、チャーシューも家で食べてもおいしいのです。

有名すぎるラーメン屋さん、本当においしいのかどうかは好みにもよります。個人的には予約争奪戦から始まり、当日はゆったりと湯河原へ。スタッフの皆さんの笑顔を見て厨房の飯田さんの所作を眺め、らぁ麺をいただいてからゆっくり帰るまでのプロセスが好きで、日々の疲れが癒されます。

予約が非常にとりにくいのは、OMAKASEサイトで飯田商店に登録している人が十数万人いるので、それは難しいです。

行きたい日に予約が確実にとれるものではありませんが、OMAKASEサイト側では初めて訪問される方も、予約がとれるようなアルゴリズムになっているようですよ。

お出かけの際には、一杯いかがでしょうか。
ごちそうさまでした。