神戸市垂水区の塩屋町に、7月31日オープンした複合施設「heso.（へそ）」。築約60年の文化住宅、旧・貴伝名（きでな）酒店をリノベーションして、おしゃれな雑貨屋、花屋、服屋が入店し、新しい施設に生まれ変わりました。

塩屋の真ん中で人と人をつなげられる施設に

「heso.(へそ）」プロジェクトがスタートしたのは、2020年春から。
プロジェクトを手がけるのは、生粋の神戸人、渡邉彬之さんです。

位置的にも塩屋の真ん中で、地形的にもへそのようにペコっと出ている部分にあることと、へその緒のように人をつなげられるような場所でありたいという想いで「heso.」と名付けました。

2020年春から構想がスタートし、着工は5～6月。自分たちの手で土壁を壊したり、ペンキを塗ったりとリノベーション。そして2021年7月にオープン。
もともと貴伝名酒店は、坂道が多い塩屋で宅配メインの酒屋さん。塩屋で貴伝名さんを知らないと言えば「もぐり」といわれるほどの有名人だったそうです。
そんな貴伝名酒店は、長屋スタイルで2つの建物がくっついている構造。最大7世帯の家族が住んでいたこともあったとか。

1階の雑貨屋「408（ヨンゼロハチ）雑貨店」のオーナー、かすみさんは地元の方で、自宅を利用してガレージ市をやっていたそう。また、服屋「LOST BIRD（ロストバード）」は和田岬で2021年1月に1店舗目を、そして7月にこちらに2店舗目をオープン。花と器「u3（ウミ）」は、日比谷花壇でウェディング担当だった松山さんが、グッデンハイム邸でのウェディングの仕事で縁があった塩屋を気に入り、今回のオープンにつながったそうです。それぞれ個性溢れるショップにこだわりのアイテムが揃い、見ているだけでも楽しいラインナップです。

2階はシェアスペース、イベントスペース、ゲストハウスとして活用する予定です。

店主セレクトの素敵な雑貨が並ぶ雑貨屋「408（ヨンゼロハチ）雑貨店」

定番商品は、インドネシアのラタンの家具やかごなどの小物類で、そのほか、店主のかすみさんがセレクトした雑貨が並んでいます。

一昔前は、嫁入り道具の一つとしても人気だったチェストなど、最近は若者たちから「レトロかわいい」と人気で、シニア層には「懐かしい」と好評だそうですよ。

古着×納豆？！ 異色の組み合わせで注目の服屋「LOST BIRD(ロストバード）2」

「ロストバード」は、和田岬に1店舗目があり、こちらのお店は2店舗目。

古着、オリジナルアパレル、そしてなぜか納豆グッズを扱っています。
元々アパレル出身のお二人のセレクトは、時代感を加味しつつユニークなものばかり。

素敵な花たちがラインナップする「u3（ウミ）」

雑貨屋や服屋とは入り口が違うところに花屋があります。
季節の生の花や観葉植物などの鉢物、そして花器も並べています。

取材時も、かわいい花を求める女子たちが次から次へと訪れ、大忙しでした。

コラボイベントや音楽イベントなど今後の展開も楽しみ

個性派ぞろいの店では、コラボイベントもやっています。

例えば、9月には「観葉植物フェア」ということで、雑貨屋さんのハンギングネットにかわいい観葉植物を入れて販売したり、10月は、花屋さんがする器展に合わせて、雑貨屋さんと服屋さんが、それにちなんだ商品を置いてみたり。

また、2階スペースでも、オーガニックの野菜を売ったり、多国籍の雑貨を置いてみたり、音楽イベントも企画しているそうです。詳しくはインスタをご参考に。

今後の展開もますます楽しみですよね。

シオヤチョコレートでひとやすみ

裏には、カカオ豆から手作りするクラフトチョコレートの店「シオヤチョコレート」もあり、はしごするのもおすすめです。