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台風25号は沖縄を北上後日本海へ。西日本でも大荒れ警戒。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風25号の雲(ウェザーマップ)

沖縄から東シナ海を北上後、日本海へ

台風25号の予報円(ウェザーマップ)
台風25号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

台風25号はきょう午前3時現在、中心気圧915hPaの猛烈な勢力でフィリピンの東を北西に進んでいます。

きょうになってから強風域が広がり、大型で猛烈な台風となりました。

ただちょうど今頃がこの台風の最盛期の状態だと思われます。

というのも、このあと進むであろう沖縄近海にかけての海域は、先週通過した台風24号が長時間海水をかき混ぜた影響で、少し海水温が下がっており、今後はゆるやかに弱まりながら北西方向へ進む予想です。

とは言え、木曜日から金曜日にかけて、沖縄付近を北上する段階では、まだ非常に強い勢力を維持している予想で、沖縄は猛烈な風を伴った大荒れの天気に厳重な警戒が必要です

沖縄通過後は東シナ海を北上し、このあたりでも次第に衰弱する見込みですが、土曜日午前3時に九州の西海上に達する時点ではまだ強い勢力を維持している予想です。

そして昨日までは東シナ海で転向したあと、3連休にかけての進路予想にまだブレがありましたが、諸外国を含めた種々の計算ともかなり揃ってきていますので、進むコースの信頼度はだいぶ上がってきた感じです。

最新の予報円では土曜日の夜に朝鮮半島の南端付近をかすめるように通過したあと、日本海を加速しながら北東へ進み、日曜日の夜にかけて北日本へ接近し、通過したあと、月曜日(体育の日)には北海道の東へ足早に遠ざかる見込みです。

なお日曜日から月曜日の予報円がまだかなり大きくなっていますが、これは速度のブレがまだやや大きいためで、進むコースのブレは比較的小さく、例えば予報円の南側を通ると九州から関東へ進むようにもみえますが、そのような可能性はかなり小さいのではないかと思われます。

九州を中心とした西日本では、土曜日の午後から日曜日の午前中にかけて大荒れとなる恐れがあり、東日本や北日本でも、台風の勢力によりますが、日曜日は南風が強まる心配があり、北日本では大雨となる恐れもありそうです。

なお、3連休の最終日、体育の日には台風が抜けて、好天に恵まれる所が多くなるでしょう。ただ季節外れの暑さの所もありそうです。

今後も最新の台風情報にご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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