ホークス入り長身投手のスチュワートがドカベン番号の「2」!どうして投手の一けたは稀なのか?
ソフトバンク・ホークス入りが決まった昨年のメジャードラフト1巡目指名(ブレーブス)のカーター・スチュワートが来日した。その類まれなる資質と19歳という若さへの期待、1年前に指摘された右手首の故障と異なる環境への適合という不安が入り交じる。この先、もっとも注目していきたい選手のひとりだ。
そして、そのスチュワートが選んだ背番号は「2」だ。投手が一けたの番号をチョイスするケースは、日米ともそこそこ前例はあるがレアであることは間違いない。2メートル近い長身の投手がドカベン番号?の「2」を背負ってマウンドに立つ姿も早く見てみたいものだ。
一けた背番号の投手というと、NPBでは何といっても通算317勝の鈴木啓示の「1」が有名だ。現役では日本ハムの斎藤佑樹や楽天の松井裕樹も「1」だ。投手は二けたが主流といっても、高校野球の人気が高い日本では「1」もエースナンバーとしてそれほど違和感はない。しかし、それ以外の番号はジーン・バッキーやマット・キーオら外国人投手のイメージが強い「4」を除くと、「おおっ!」という印象だ。
「投手は二けた番号」は、概ねアメリカでもそうだが、昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞投手で「4」を背負うブレイク・スネル(レイズ)、2017年WBCでMVPに輝いた「6」のマーカス・ストローマン(ブルージェイズ)ら一流投手にも例があるため、割と増加傾向にある印象がある。
そもそも、なぜ「投手は二けた」の慣習が続いているのだろうか。
これは、背番号誕生のきっかけにその理由がある。
背番号を定着させたのは、1929年のニューヨーク・ヤンキースだと言われている。この時は、番号は基本的に打順に準じた。ベーブ・ルースが「3」で、ルー・ゲーリッグが「4」なのはそのためだ。ならば、「9」は投手ではないか?と思われるかもしれないが、投手は野手とは異なり毎日同じ選手がスタメン出場することはない。そのため10番以降という慣習が生まれたようだ。ならば「9」は?という疑問が湧くだろう。それは、控え捕手の番号だったらしい。