10連休初日は「寒の戻り」 東北地方の山では雪も
あさって26日、宮城と山形を結ぶ山岳道路「蔵王エコーライン」が開通します。
冬の間は積雪のため通行止めとなりますが、毎年3月中旬から除雪が始まり、4月末の金曜日に開通するのが通例となっています。開通後しばらくは、道路の脇には壮大な雪の壁が観光客を出迎えてくれます。
また、御釜へと続く有料道路「蔵王ハイライン」も同時に開通となり、蔵王は本格的な観光シーズンに入ります。
今年は10連休を前にしての開通となりますが、東北の山はまだ冬。開通後いきなりの雪となる可能性が出てきています。
10連休初日は「寒の戻り」
10連休の初日となる27日(土)は、一時的に西高東低の気圧配置となり、上空にはこの時季としては強い寒気が流れ込みます。上空1500メートル付近で0℃というのが、山で雪が降る目安の寒気とされていますが、その寒気が西日本まで南下してくる見込みです。そのため、東北地方の標高の高い山では雪が降って、ふぶきになるおそれもあります。
蔵王エコーラインは、開通後も積雪や路面凍結により通行が危険と判断されれば、通行止めになることがあります。これは決して珍しいことではありませんが、27日(土)に蔵王の観光を予定している方は、通行できない可能性も考えておくべきかと思います。
その他、山のレジャーを計画している方は、決して無理のないように行動していただきたいです。
また、上空1500メートル付近の寒気は、地上の気温と密接に関係しています。その寒気の影響で、27日(土)は、東北北部では最高気温が10℃に届かないところもある見込みです。平地でも寒さ対策が必要になりそうです。
連休の前半は安定しない
寒気は一時的なもので、すぐに抜けていきますが、その後は低気圧が日本付近に進み、今度は広い範囲で天気が崩れる見込みです。
現時点での見通しとしては、28日(日)は高気圧に覆われて晴れ。29日(月)は低気圧の影響で、東北地方は日本海側から雨が降り始め、30日(火)にかけて雨となりそうです。
前半は天気がやや日替わりの傾向、というのが、今年の連休の特徴といえるでしょうか。