イスラエル軍、ハマスからの自律型潜水艦と自律型水中攻撃ドローンを撃破:以前から防衛力強化で迎撃対策
ハマスが自律型潜水艦を開発していることを察知し防衛力を強化していたイスラエル
イスラエルとハマスの紛争が続いており、お互いの激しい攻防が行われている。イスラエル、ハマスともに空爆による襲撃が注目されて報じられているが、5月17日にはイスラエル国防軍はハマスが北ガザ地区で発射した自律型水中攻撃ドローンと自律型潜水艦が、イスラエルを襲撃する前に撃破し、市民を守ることができたと発表した。自律型潜水艦や自律型水中攻撃ドローンはAI(人工知能)を搭載し、標的を認識すると自律的に攻撃を行う。
イスラエル国防軍が、自律型潜水艦といくつもの小型の自律型水中攻撃ドローンが接近してきたことを察知し、イスラエル海軍が撃破したとのこと。イスラエル海軍はハマスは数年前から自律型水中攻撃ドローンを開発していたと思っており、いつ水中から攻撃が行われても、迎撃して国土の防衛ができるよう対策を講じていた。ハマスが具体的にイスラエルのどの施設を標的にして、自律型潜水艦と自律型水中攻撃ドローンを攻撃してきたのかは明らかにしていない。
イスラエル海軍少将のエリ・シャルヴィット氏は「イスラエル国防軍にとって最も重要なことは、イスラエル海軍の強固な防衛力によってハマスの攻撃を破壊したことです。我々イスラエル海軍の攻撃力と防衛力の実力にハマスは怯えているでしょう」と語っていた。
進む自律型殺傷兵器の開発
AI技術の発展で、AI技術の軍事分野での積極的な活用が進められている。AI技術を搭載することによって、兵器の無人化も進んでいる。一方で、兵器の無人化が進むとともに「キラーロボット」と称される人間の判断を介さないで攻撃を行う自律型殺傷兵器が開発されており、実戦でも活用されてきている。
人間の判断を介さないで標的を攻撃することが非倫理的・非道徳的であるということから国際NGOや世界30か国の政府、AI技術者らが自律型殺傷兵器の開発と使用には反対している。
ハマスもイスラエル政府も自律型殺傷兵器の開発と使用には反対していない。むしろこのように積極的にAI技術を軍事に活用している。他にもアメリカ、ロシア、中国、インドなどでもAI技術の軍事への活用は積極的に進められている。中国政府は自律型殺傷兵器の使用には反対しているが、開発には反対していない。
▼在アメリカのイスラエル大使のタミー・ベン・ハイム氏も自身のツイッターで、イスラエル国防軍がハマスからの水中攻撃を撃破したことを報告している。