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「タイガー・ウッズ、全米オープンの舞台を早々に視察」のニュースに、米ゴルフ界が沸いている!

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 タイガー・ウッズが米ロサンゼルス郊外のリビエラCCで開催される今週のジェネシス招待(2月16日~19日)に出場することを発表して以来、ゴルフ界はウッズの復帰に沸いている。

 そんな中、ウッズはリビエラでの練習ラウンドに先駆け、今年6月の全米オープンの舞台、ロサンゼルスCCに姿を現わし、コースを綿密に視察したことが、米ゴルフウィーク誌によって報じられ、ゴルフファンの興奮は一層増している。

 2月13日(米国時間)にロサンゼルスCCの1番ティに現れたウッズの乗用カートには、ゴルフクラブは積まれていなかった。だが、ウッズの手には全米オープンのヤーデージブックが握られており、同クラブのオフィシャルからコースの説明を受けていたという。

 乗用カートを走らせながらコースを視察していったウッズは、途中、「ウッズの大会」ヒーロー・ワールド・チャレンジのタイトル・スポンサー、ヒーロー・モータースのCEOがティショットを打つ場面を見守るなどして、柔和な表情をたたえていたそうだ。

 メジャー通算15勝を誇るウッズは、2000年、2002年、2008年に全米オープンで勝利を飾った実績を誇る。

 昨年は7月に控えていた「聖地」セント・アンドリュースでの全英オープン出場を優先するため、リハビリ途上の右足を保護する目的で6月の全米オープンには出場しない選択をした。

 その全英オープン以来、ウッズはPGAツアーの公式戦には1試合も出ておらず、今週のジェネシス招待は昨年7月以来、7か月ぶりの公式戦出場となる。

 ジェネシス招待以降の試合出場予定は、一切、明かされていないが、今週、自身が大会ホストを務めるジェネシス招待にプレーヤーとして出場することは、4月のマスターズを見据えたウォーミングアップを兼ねていることは想像に難くない。

 そして、この時期にウッズがすでに全米オープンをも見据え、コース視察を行なったことは、ウッズのメジャー16勝目を心待ちにしているファンにとっては、大きな朗報である。

 全米オープンがロサンゼルスで開催されるのは、ベン・ホーガンがリビエラで勝利を挙げた1948年以来となる。

 今年の大会の舞台、ロサンゼルスCCでは、ゲスト・プレーは3月1日までとされているため、この日はウッズ以外にもジェネシス招待出場のためにロサンゼルスにやってきているPGAツアーの選手たち10人前後が同コースを視察していたという。

 ゴルフ界がメジャーの季節の到来に沸き始めるこの時期、そこにウッズが含まれていることは、うれしいニュースだ。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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