【富士宮市】安産や子育ての御利益がある『産能神社』 のどかな公園でお花見はいかが?
富士宮市芝富地区の道路より一段高い場所、平野集会所の奥に祀られている『産能神社』。
起源は1688年以前からと言うので、340年近くもの間、平野地区を守っている由緒ある神社です。
私が訪れている間にも、ウォーキング途中の方が鳥居の前で、手を合わせていました。平野地区の氏神様として現在も地域の方々に厚く信仰されているようです。
拝殿にある額束には『産能大権現』の他に『正八幡宮』とありました。
『産能大権現』は日吉大社・日枝神社のご祭神なので、日吉神社と呼ばれることもあるそうです。
御利益は縁結びや恋愛成就、子授け祈願、安産祈願、子育てなどです。
そして聞き慣れない『正八幡宮』。八幡宮は農業の神様、武の神様として市内のあちこちに祀られていますが、『正八幡宮』を見たのは初めてです。
調べてみると、大隅の一の宮である鹿児島神宮の異称とありました。大隅とは旧国名で、現在の鹿児島県東部と種子島、屋久島などを示しているそうです。その中で一番由緒のある神社、鹿児島神宮の別名が『正八幡宮』のようです。
鹿児島神宮のご祭神は豊玉比売尊(とよたまひめのみこと)で、御利益は農業守護の他に、安産、子孫繁栄です。
『産能神社』には、どちらも安産や子育てに御利益がある『産能大権現』と『正八幡宮』が祀られているんですね。
そういえば、子供の頃両親に連れて来てもらい、拝殿の周りの柔らかな砂の中に蟻地獄の巣を観察したり、境内の遊具で遊んでいたことを思い出しました。
現在はほんのり色付き始めた『産能神社』の桜。
神社入口のエドヒガンザクラは樹齢約280年の古木で、富士宮市の指定天然記念物にもなっています。
その名にヒガンと入っているようにエドヒガンザクラはソメイヨシノよりも一足先の彼岸の頃開花します。
立派な桜の木が、境内の遊具で遊ぶ子どもたちを守るようにそびえています。
駐車場はありませんが、芝川駅から歩いて約500mほどなので、電車を利用してのどかなお花見を楽しむこともできます。
大きな神社ではありませんので、ゆっくりと喧騒を離れて一足早いお花見を楽しみたい方におすすめのスポットですよ。
産能神社:富士宮市羽鮒1089