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【富士宮市】『令和6年度緊急消防救助隊関東ブロック合同訓練』田貫湖で実動訓練が実施されました

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

大規模な災害が発生すると、地元の消防機関だけでは対処できない場合があります。

そんなとき、全国各地の消防部隊が空から陸から海から応援に駆けつけ、人命救助等の活動にあたります。この応援部隊が『緊急消防援助隊』です。

平成16年の新潟県中越地震、平成23年の東日本大震災などのほか、近年では令和3年の熱海市土石流災害、令和6年の能登半島地震などに出動されています。

そんな人命救助のエキスパート『緊急消防救助隊』の活動能力の向上を目的として、総務省消防庁では全国を6ブロック(北海道東北・関東・中部・近畿・中国四国・九州)に分け、災害時におけるブロック合同訓練を毎年実施しています。

関東ブロックの合同訓練は、10都県(茨城県・栃木県・群馬県・神奈川県・千葉県・東京都・長野県・埼玉県・山梨県・静岡県)が輪番で実施していて、今年は平成26年以来10年振りに静岡県が会場となり、伊豆市の天城ふるさと広場をメイン会場とし、静岡県内の7つのエリア(伊豆・御殿場・富士宮・空港・沼津・富士川・下田)で実施されました。

富士宮エリアでは、日蓮正宗総本山大石寺駐車場で、宿営地設置・運営訓練。田貫湖が会場となり、台風による水害で孤立した被災者の救助訓練や、大規模火災を想定した長距離放水訓練などが行われました。

11月13日(水)13時から18時に『浸水害救助訓練』が行われました。

洪水で家が浸水してしまっている人を助ける訓練には、ウインチ装置、昇降式照明装置、発電装置などが装備された高度工作車や、消防防災ヘリコプターも出動していました。

11月14日(木)7時30分~10時30分に行われた『大規模火災消火訓練』では、大型消防車からの一斉放水は、消防車が小さく見えるほど水柱が高く上がっていました。

また、消防防災ヘリコプターにヘリコプターによる取水では、田貫湖の湖面が波打ち、湖畔までプロペラからのダウンウォッシュが届き、見学しているだけでもただならない臨場感がありました。

そして、目的の場所で上空からの放水。

目の前で繰り広げられる訓練に、思わず拍手を送りたくなりました。

また13日、14日の両日、日本大学生物資源科学部富士自然教育センターにて、消防車両の展示が行われていました。

『ボク、消防署の人になる!』

消防車両の展示を見ていた小さな男の子が、お母さんを見上げて、そう言っていました。きっとこの男の子の目には、消防隊の姿が格好いいヒーローとして映ったに違いありません。

本日の訓練の勇姿は、私の脳裏にもしっかりと焼き付きました。

そして、私たちの日々の安心や安全は消防隊員の方々の日頃の訓練に支えられているんだと感謝の気持ちと共に、私たちも守ってもらう以前に、自分の身は自分で守るよう、できる限りの災害対策をしていかなければならないと、改めて実感しました。

令和6年度緊急消防救助隊関東ブロック合同訓練

11月13日(水)13:00~18:00『浸水害救助訓練』

11月14日(木)7:30~10:30『大規模火災消火訓練』

~*~*訓練は終了しています*~*~

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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