【河内長野市】3年ぶりに開催が決まった南海千代田工場の南海電車祭り!開催を前に工場の周りを歩いてみた
意外と思われるかもしれませんが、河内長野は鉄道の街です。
ひとつは河内長野駅が近鉄と南海線のターミナルとなっていること。大阪市内の難波もそうですが、難波は近鉄と南海との駅の間にはかなり距離があります。
南海・近鉄両方のホームが並んでいるパターンは、この河内長野駅だけだそうです。そのため、鉄道好きの方たちの間では、南海もしくは近鉄で河内長野駅に来て駅の写真を撮影し、また別の路線に乗るのがとても人気なんだそうです。
もうひとつは、南海の千代田車庫の存在です。千代田駅と河内長野駅の間には南海電鉄の工場と車庫(南海電鉄千代田工場・千代田検車支区)があります。
10月14日は鉄道の日、そのためこの日の前後には鉄道会社が普段公開していない工場を一般に開放する「鉄道まつり」が開催され、南海千代田工場でも29日に「南海電車まつり2022」の開催が3年ぶりに決まりました。
そこで、南海電車まつりよりもひとあし早く、南海電鉄千代田工場・千代田検車支区の周囲を散歩しながら中の様子を外側から見てきました。
最初に千代田工場の正面入り口に来ました。
奥に特急電車の車両が見えますね。この中は南海電車まつり当日までお預けということで、周囲を歩いてみましょう。
さて南海電鉄千代田工場は、1982(昭和57)年に開設されました。それまで80年もの間、天下茶屋に車両工場があったそうです。
ここでは「全般検査(ぜんぱんけんさ)」と呼ばれる、車両の分解と修繕、車両の再塗装という大がかりな定期検査を、ケーブルカーを除いた車両に対して行っています。
南海電鉄の車両のほか、グループ子会社の泉北高速鉄道の車両の検査も行っているそうです。
工場の建物の先に線路があるようですが、ここからは立ち入り禁止なので少し迂回します。
ちょうど南海高野線を見下ろす位置まで来ました。南海高野線の本線を境に、工場と検車支区にエリアがわかれているようです。
道路越しに千代田検車支区の車両が見えてきました。検車支区の方は工場よりも先、1966(昭和41)年に、検車区として開設されました。もともと堺東にあったそうですが、宅地開発で利用者が急増し、用意する車両も増加したことから、ここに設置されたのだそうです。
その後1996(平成8)年には、和歌山県橋本市に新たに小原田検車区(おはらたけんしゃく)ができたので、メインの機能は小原田に移りますが、千代田検車区は検車支区として今でも大型車両が留置されることが多いそうです。
ということで検車支区の東側に来ましたが、なんと大きな壁があり、屋根の部分しか見えません。それは検車支区の東側が千代田南町という住宅地なので、騒音対策でこうなっているものと思われます。
途中で、壁が無くなり出入り口があります。少し中の様子が見えますね。
ということで撮影しました。検車支区の様子がよく見えます。
さらに歩くと千代田検車支区の入り口に来ました。
検車支区の門の外から車両が見えます。ただ時間帯が悪かったですね。太陽光がもろに入ってしまいました。
この位置からも車両が見えますね。
車両の入出庫の様子がよく見えます。
さらに歩くと、陸橋が見えてきました。あの位置が撮影のベストポジションのようです。
バイクまでが利用できる本当に小さな陸橋です。
陸橋からの風景です。検車支区と工場がこの位置からもっともよく見えました。
反対方向はこうなっています。こちらはほぼ南海高野線の本線だけがあります。
ちょうど電車が入ってきました。この直後、陸橋の下を勢いよく潜り抜けました。
というわけで今回はこういうルートで回ってみました。
南海電車まつりは、10月29日土曜日の10時から16時まで。雨天は決行されますが、荒天なら中止とのことです。入場は無料。工場に駐車場はないので注意しましょう。展示内容は次の通りです。
- 工場内見学
- 架線保守車(軌陸車)展示
- 線路保守車両(マルタイ)展示
- 6000系車両車内見学めでたいでんしゃ車内見学(黒色のめでたいでんしゃ「かしら」)
- 古レールの展示
- 各種物販ブース
ということで、10月29日は普段は入れない工場内に入って見学ができるので、鉄道に興味のある方はぜひ遊びに行ってみましょう。
南海電鉄千代田工場・千代田検車支区
住所:大阪府河内長野市原町4丁目3-1
アクセス:南海千代田駅から徒歩10分
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