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【文房具の豆知識】とても便利な「スティックのり」発明したのはドイツ企業でした

猪口フミヒロ文房具ブロガー&ライター

今日は、便利に手を汚さずに紙の貼り付けが出来る「スティックのり」について調べてみました。僕はてっきり日本が発祥国で、世界中に広がっていったのだと思っていましたが違いました。発祥は、ドイツです。そんな豆知識をつらつらと書いていきますね。

スティックのりの発祥はドイツです

今から50年以上も前の話になりますが、1969年に世界最初のスティックのり:Pritt(プリット)が発売されました。この商品名でまだ販売されているので、文房具屋さんに行ったらチェックしてくださいね。ドイツに本社を持つヘンケル社の発明品です。

この会社は、リップスティックの構造に着目して、少しづつ押し出してキレイに効率的に使えるのりを開発したのです。世界初のスティックのり:Prittは、すぐに大人気商品になりました。今や世界中で販売されていて、累計販売本数は10億本を超えているそうです。

2011年には「史上最高のスティックのりプリット」を発売しました。すごいネーミングですね。これは、約86%植物由来成分配合で出来ていて、子供が使ってもより安全で、ぬり心地もよりスムーズ、大切な接着力はこれまで通りというスグレモノです。

今後も注目していきたい世界的な文房具ブランドなのです。

では、日本の「スティックのり」は?

日本の「スティックのり」は、1971年に株式会社トンボ鉛筆が販売を開始しました。商品名はPit(ピット)。ヘンケル社の商品名ととても近い感じがするのですが、そこはスルーしておきましょう。ピッと塗って、ピッと貼れる便利さを表現しているそうです。

従来あった「でんぷんのり」と比べて格段に性能も使い勝手も上がったので、たちまちのうちに人気商品になりました。さらには、¥100というお手頃価格も人気を後押ししたんでしょうね。今では、我々の生活になくてはならない文房具のひとつです。

しかし、時代が流れてDX真っ盛りの現代ではあまり出番がなくなっているのかも知れません。最近では、算盤(そろばん)を見ても何に使う道具なのかわからない世代も増えているでしょうから、我々がきちんと後世に伝えていかなくてはいけませんね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。読者の方々に感謝です。

では!

文房具ブロガー&ライター

文房具ブログを2009年から毎日書き続けています。文房具に関することなら何でもお任せください。東海地区を中心に活動を展開。文房具朝食会@名古屋というコミュニティーを主催。『文房具屋さん大賞』特別コメンテーター。文房具を通じて便利さと幸せを感じてもらいたいです。

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