F35戦闘機1機189億円とは機体単価という意味ではない
戦闘機の費用には「フライアウェイ・コスト」や「ウェポンシステム・コスト」といった計算の仕方が有ります。機体価格はフライアウェイ・コスト(flyaway, 飛べる状態)を指します。ウェポンシステム・コストは機体価格に加えて補助機材を含む調達価格です。
FY 2014 Program Acquisition Costs by Weapon System
http://comptroller.defense.gov/defbudget/fy2014/FY2014_Weapons.pdf
タイトルに Costs by Weapon System とある通り、この2014年度予算案は機体のコストではなく兵器システムとしてのコストを計上した資料です。米空軍のF-35Aは19機で3,582.3Mドル(Mはミリオン、35億8230万ドル)と書かれていますが、総額を機体数で割った「1機1.9憶ドル(約189億円)」とは機体単価ではありません。兵器システム単価です。F-35以外の機体の数字を見比べてみても割高に見える数字が載っているのはその為です。よって、日本が購入するF-35A戦闘機の機体単価と、この資料から出て来た兵器システム単価を直接並べて比較する事は出来ません。