【有馬記念】前日→当日のオッズの変化は?混戦も順当に決まる?一度調子落ちした牝馬の復活はあるか?
22日、中山競馬場で第69回有馬記念が行われる。出走はドウデュース取消のため、15頭。大本命視された人気馬の回避によりオッズは割れ、一転して大混戦となった。各陣営がドウデュースの出方を見ながら競馬をするのと、色気を持って戦うのとでは全く戦況が異なる。
前日オッズと当日午前11時のオッズの変化を確認していこう。
■2024年 菊花賞(GⅠ) 優勝馬 アーバンシック
単勝人気1桁台は昨日も今日も3頭だ。人気の表記はいずれも(JRA発表の前日オッズ→当日午前11時頃のオッズ)である。
1番人気は今年の菊花賞馬・アーバンシック(2.8→2.7)、2番人気は今年のダービー馬・ダノンデサイル(4.2→4.3)、3番人気は今年の大阪杯優勝馬・べラジオオペラ(8.5→7.8)と順番も変わらない。
筆者は特に状態がすこぶるいいべラジオオペラを特に注目しており、前日オッズ8.5倍に「これは美味しい」と思っていたが、同じ嗅覚を持つ方はたくさんいらっしゃるようだ。
■2024年有馬記念 共同会見 アーバンシック騎乗のC・ルメール騎手
■2024年有馬記念 共同会見 レガレイラ騎乗の戸崎圭太騎手
続く単勝人気2桁10倍台の馬は前日の段階では4頭だったが、当日11時は5頭に増えた。
昨年のホープフルS勝ち馬・レガレイラ(11.3→11.0)、3回目の有馬記念・ジャスティンパレス(12.1→11.6)、実力優位も状態はどうなのか・スターズオンアース(13.6→14.8)、三浦皇成騎乗のプログノーシス(15.5→16.2)、BCターフ遠征帰りのローシャムパーク(20.4→19.6)。こちらも人気順に変動はなく、レガレイラ、ジャスティンパレス、ローシャムパークにより人気が集まっている。
以下の7頭も人気順に変わりはなかった。
ラストランだが絶好調のスタニングローズ(23.7→27.0)、最外枠で逃げ宣言が出たシャフリヤール(27.9→29.1)、雨が降って欲しい宝塚記念馬・ブローザホーン(29.3→30.4)、4回目の有馬記念となるディープボンド(33.4→37.0)、白毛のハヤヤッコ(35.1→41.2)、春の調子を取り戻せるかシュトルーヴェ(81.1→76.7)、共同通信杯以来の勝利なるかダノンベルーガ(92.3→90.4)となっている。
何度か前日オッズから当日オッズの変化を追う記事を書いているが、ここまでオッズ順が変わらないケースは珍しい。特定の記事や予想に惑わされず、急に穴馬が売れる、といった現象がないのだろう。
■2024年 宝塚記念(GⅠ) 優勝馬 ブローザホーン
■2024年 有馬記念 共同会見 べラジオオペラ騎乗の横山和生騎手
筆者はとにかく調子が良い馬を推していく。べラジオオペラとスタニングローズの2頭が連軸。
べラジオオペラは自在性がある上に、ここにきて調子が上向いているのがいい。暑さには強くない分、寒くなってきた今こそ力を発揮しやすい季節になったといえる。3枠5番という枠も中山芝2500を戦うのに明らかに有利だ。
スタニングローズはとにかく調子が良い。スタニングローズは前走のエリザベス女王杯で鮮やかに復活したが、さらに上積みを感じさせるデキだ。長いトンネルから抜けた直後に引退とはもったいない気がするが、仕方ない。ラストランで思い切り弾けてもらおう。
二度目のコンビとなる坂井騎手に期待したいジャスティンパレス、このメンバーでは外せないアーバンシック、1枠1番を十二分に活かせそうなダノンデサイル、牝馬54キロのレガレイラまで。
順調ならスターズオンアースから狙いたいくらいだが、牝馬が一度調子を落とすと立ち直るのはとても難しい。それゆえに、軸はあえてその難問を克服した牝馬であるスタニングローズを推した。これまでの取材の中で、一度調子を崩したけど立ち直った牝馬というのはあまり知らない。むしろ、年齢的にも競走馬ながらも心身ともに"お母さん"になってしまい守りに入っていく強い牝馬たちを見てきたゆえ、スタニングローズが恐ろしいのだ。
最後に素敵な動画を置いておきます。横山典弘さん、顔がもう横山富雄さんにそっくりです。
■横山典弘が語る有馬記念
メジロファントム、メジロライアン、サクラローレル、セイウンスカイ、リンカーン