沖縄は梅雨入りが近い?
那覇の16日間予報
上図はウェザーマップが発表した最新の那覇の16日間予報です。
5月がスタートする来週から再来週にかけて、ズラリと傘マークが並んでおり、晴れ間があっても一時的で、断続的に雨の降るぐずついた天気が続く見通しです。
沖縄の梅雨入りの平年日は5月10日ですから、まだ時期的には少々早いのですが、昨年は5月5日に奄美地方と一緒に梅雨入りとなっており、また以下のように4月中に梅雨入りとなった年も多々あります。
沖縄の梅雨入り(1951年以降)
1位1980年4月20日
2位1998年4月25日
3位1956年4月28日
4位1996年4月29日
5位2011年4月30日
ですから、この先の16日間予報からすれば、来週にかけてのゴールデンウイークの期間中に、いつ梅雨入りの発表があってもおかしくない状況と考えられます。
そしてこの雨をもたらす気圧配置も、まさに梅雨の形となってきそうです。
梅雨前線発生?
上図は来週の典型的な気圧配置を示しているもので、5月3日(火)夜の予想です。
フィリピン付近から沖縄の南海上にかけて太平洋高気圧が強まり、その北側に沿うように雨雲が東西にのびていますが、その西側の出発点は、香港やバンコクなどの南を通り、インド洋に達しています。
これはインド洋から沖縄方面への暖湿流(南西モンスーン)の流れが明瞭になるためで、沖縄で梅雨らしい天気が表れる典型的なパターンと言えるでしょう。
もし梅雨入りが発表されれば、そのタイミングでこの雨雲の帯(雨雲の流れ)は、梅雨前線と呼ばれるようになります。
南西からの雨雲が断続的に流れ込む?
来週から再来週にかけての5日移動平均の降水量の予想をみると、来週はインド洋から南シナ海を通り、沖縄方面への雨雲が明瞭にのびており、再来週はまだ予想が10日以上先であるため、やや不明瞭となっていますが、それでも、引き続き、沖縄方面にのびている状況です。
今後、太平洋高気圧の予想や南西からの暖湿流(南西モンスーン)の予想が変われば、それとともに断続的に雨が降る予報も変わるため、少し不確実な面もありますが、沖縄方面は確実に雨の季節が近付いていることは間違いなさそうです。