コーヒーは、豆の種類・焙煎・淹れ方などで全く違う表情を見せるので、なかなか好みの味に辿り着くのが難しい飲み物だと思います。また、逆に未知の味を求めて色々と試すのも面白いかと思います。そんなコーヒー好きの人達やあまり馴染みのない人達にとって、頼りになりそうなお店を見つけたのでご紹介します。

県道42号富士川街道を下っていき、前回ご紹介した「バラビー・De・くらんく」さんの前を過ぎて、荊沢の交差点を超えて50mほど先に「カフェ アニス」さんは在ります。

駐車場は、お店から荊沢交差点寄りに25mほどの所に案内板がありますのでそちらへ。

意識しないと、そこがコーヒー屋さんであることに気が付くことは難しいと思います。街道沿いなのに目立たない、隠れ家的な存在がまたなんとも面白い。

一見シンプルなメニュー看板ですが、その実驚くほどに奥深い世界が待っていました。

店内はカウンター4席のみの決して広いとは言えない空間です。ただ、明るい色調の内装と入口のガラス戸によって、不思議な解放感を感じました。

筆者は初めてのお店の場合、まず好みの味を伝えてお店のオススメをいただくことにしています。また、こちらのお店ではメニューを伝える前に試飲のコーヒーをショットグラスでいただけます。そのようなサービスは初めてだったのでちょっとびっくり。試飲の味が気に入れば、そのまま注文もできるので、それでも良いかと思います。

計り売りもあります。

今回は、アニスブレンド211をオススメされたのでいただいてみます。

コーヒー屋さんでは、淹れる過程を眺める楽しみもあります。漂ってくるコーヒーの香りがまた良い。

口当たりが優しくバランスの取れた苦味。口に含むとふわりと広がる風味です。筆者はどちらかというとガツンとした苦味が好みですが、朝ちょっとお店に立ち寄って飲むと言う状況ならちょうど良い感じでした。テイクアウトもありますが、お店で飲むという行為はただ単に味や香りを楽しむのではなくて、雰囲気込みで楽しむものだと思います。

通りに面していますが、戸を全開にしてオープンカフェ的な感じでも素敵な気がします。

赤い焙煎機がオシャレでインパクトがあります。店主の小松さんは、穏やかな語り口で丁寧に説明をされていました。その雰囲気そのままに作業もまた丁寧で、見ているだけでもコーヒーに対する真っ直ぐな姿勢が窺われます。

実は、お店のメニューが想像以上に充実していまして、ここでご紹介するよりもお店のHPをご覧いただいた方がよろしいかと思います。貴方のお好みのコーヒーが見つかるかもしれませんし、新しいコーヒーの楽しみ方を見つけられるかもしれません。今回、コーヒーの奥深さはお店の規模では図れないと改めて思いました。わざわざ足を伸ばして飲みにくる価値ありまますので是非！