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<ガンバ大阪>ACL第2戦は、済州ユナイテッドにホームで大敗。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ホームで迎えたACL第2戦、済州ユナイテッド戦。今季の公式戦では初めて3バックで臨んだガンバだったが、前半から混乱がみられ機能しない。そんな中、前半終了間際に立て続けに2点を許し、より苦しい状況に追いやられた中で折り返す。0−2で迎えた後半はスタートからFW長沢駿を投入。巻き返しを狙うが、その矢先の51分に、出鼻を挫かれるように再び失点して0-3とされてしまう。その後も流れを引き寄せられないまま、72分には再び失点を許し、0-4。その後ようやくポジショニングが整備されてきた中で攻撃にかかる回数が増え、89分にはPKを獲得。それをFWアデミウソンが決めて1点を返すも1-4で試合を終えた。試合後のガンバ監督、選手のコメントをお届けする。

●長谷川健太監督

選手はよくやってくれたので、負けに関しては私の責任です。システムを少し変えて中2日という部分もありましたし、きちっと抑えながら自分たちの形を狙いにして、というプランで臨みましたが、セットプレー2発と…特に2点目のミドルシュートというところが、1点目とられて気落ちしている時にやられたのが痛かった。また、後半の頭もショートでやられて、集中力が散漫だった時に、こぼれ球をとられて、というところで、本当に些細なところで勝負が決まってしまった。ただ、最後まで気持ちをみせて1点を返せたところは次に繋げていかないといけない。また中3日でJリーグがありますし、今度、済州と2戦目でぶつかったときにはこの借りを返せるようにチームとしても成長していきたい。

ー3バックですが、どこが機能しなかったのか、なぜ後半まで最後まで貫いたのか教えてください。

今シーズンは3バックを併用していかないと、たぶん勝てないと私は思っているので、最後まで変えなかったのは、きちっとこのシステムを今シーズンも使えるようにしていきたいと。その中でセットプレーでやられたのは、本当に残念な結果になってしまいましたが、なかなかビルドアップの時に後ろがうまくスムーズにボールを運べなかったのかなと。遠藤を含めて、少しすっきり感がなかったので、前半はそのへんでプレッシャーをかけられてもたついた部分もあったと思う。ああいうところを外せるようになってくれば今シーズンのメンバーで3バックというのはなんとか機能させていきたいシステムだと思っています。今日は4点取られましたが、これを私自身にもいい教訓にして、次、しっかりとまた3バックでも4バックでも機能させられるようにトレーニングでまた選手と話し合ってやっていきたい。

ー機能させるにはある程度フィットネスがあがっていないとキツいということでしょうか。そういう意味で、長旅や連戦の影響はあったのでしょうか。

いや、それはないと思います。ただやっぱり完成度という意味では低かったと思いますし、だからこういう形で4失点もしてしまったんだと思います。ここからいかに3バックでも4バックでも熟成させていくことが必要だと思っています。

ー3バックを併用していかないと勝てないとおっしゃいましたが、その理由を詳しく教えてもらえますか。

なかなか詳しく言えない部分はあります。現状で私が感じて考えてシーズン前から準備してきたことなので、1つの選択肢として、オプションとしてきちっとどちらも使えるようにしていかないと予選リーグ、昨年のように敗退するわけにはいなかと思っているので、この短期の、3〜4月の戦いの中でしっかり結果を出せるようにチームを作っていきたいし、Jリーグも並行してしっかり戦えるように準備をしていきたい。

●FW長沢駿

前半、外から見ていて、去年の悪い時みたいにFWが一人残ってしまってという感じになってしまっていたのはきつかったと思うし、なかなか自分たちでいい形を作れなかったという中で失点してしまい、そのあとすぐに2点目を取られたことでより難しい試合になってしまった。(後半どんな狙いでピッチに立ったのか)まず、1点を返して、流れを変えようと思っていたんですが、そういう時にまた失点を重ねてしまったので。それでも、なんとかしてやろう、という気持ちしかなかったですが、なかなか流れを作れず…やっぱり先制されると厳しくなりますね。(仁川との練習試合のようになかなか両サイドもあがれなかった。というか引いていましたが、その理由は?)仁川の時は結構自分たちがボールを持てたというのがあったと思うので、そうなると両サイドが高い位置を取ってみたいな感じで、逆に優位に試合を進められていたと思うんですけど、今日は下がるしかない状態だったので、それではなかなか自分たちの形は作れないというか、向こうに主導権を握られてしまった感じになったので、それも試合を苦しくしてしまった。

●DF金正也

なかなか守備ではめれなかったし、攻撃でもはまらなかった。(3バックの狙いは?)相手も3枚だったし、しっかり前からいったり、メリハリもっていくときに、しっかりいくことができたらハマりやすいという部分で、というのはあったと思います。相手のロングボールを使うタイミングがうまかったというのはありましたが、自分たちがハメにいった時にハマらないというのが多かった。でもやっていて、もっとこうすれば、はまるかなというのはわかったので、良くはないけど、改善点はみつけられたので、それは次に繋がるかなと思います。(3失点目もダメージがあった)そうですね。最初の1点目でガクッとなってしまったのもよくなかったし、あのへんは集中しないとダメですね。(3バックの課題)攻撃も守備もどうやって立ち位置をとればいいか、という部分はもっと改善できると思います。前に一人少なくなるので、そこはもっと考えてビルドアップの時は立ち位置だったり、出すボールもとレーニングしていかないといけない。(個人的には今年最初の公式戦でした)全く良くなかったし、ビルドアップやクロス対応も含めて、全体的に良くなかったです。そこはしっかり反省してまた気持ちを切り替えて次に臨みたい。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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