【御殿場市】auのCMや七人の侍のロケ地!美しい黄葉のじゅうたんが広がる『二岡神社』
御殿場市東田中にある『二岡神社』。
二岡神社の起源は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の東夷征討にまでさかのぼると言われています。
日本武尊が東夷征討に出かけたのはおおよそ景行25年であると言われているので、西暦にすると310年、今から1712年前という事になります。
昔は御殿場から富士の裾野にかけて一岡から七岡という七つの岡の地名があり、それぞれに、一岡→木花開耶姫命、二岡→天津彦火瓊瓊杵尊、三岡→伊弉冉尊、四岡→大雷神、五岡→天忍穂耳尊、六岡→保食命、七岡→火産霊命を祀った神社があったそうですが、平安時代にここ『二岡神社』に一つにまとめられたと伝わっています。
鳥居の左側には、まだ新しい「黒沢明『七人の侍』と二岡神社」と書かれた看板がありました。
2020年には御殿場市とゆかりの深かった監督の功績を、広く知ってもらおうと活動している御殿場黒沢明学術会が『七人の侍』のロケ地という看板を設置したことが、SNSで話題になっていたのはまだ記憶に新しいです。
auのテレビCMちょっと泣けてきそうな子ども時代の桃太郎、浦島太郎、金太郎の出会いのシーン『秋のトビラ・三太郎の出会い』のロケ地としても使われています。
他にも北野武監督の『座頭市』、中居正広さん主演『私は貝になりたい』、テレビドラマ『JIN-仁-』など多くの映画やドラマのロケ地にもなっています。
赤く染まったモミジが鳥居前を鮮やかに染めています。
境内にある看板には『二岡神社は北駿地方では最も歴史ある神社のうちのひとつです』と記されていました。
起源が約1700年前の神社と思うと、それも納得です。
鳥居をくぐった先は御殿場市の指定文化財となっている“鎮守の森”です。
樹齢数百年の大きな杉の巨木が何本も立ち並ぶ神秘的な森の中、誘うように続く階段は、神様の領域に近付いて行くような感覚です。
社殿の左右には摂末社が並んでいます。七つあったと言われる神社を祀っているものでしょうか。
手水舎に舞い落ちたイチョウの葉が、凛とした雰囲気を醸し出します。
いつもは参拝者も少ないと聞いていましたが、黄葉のじゅうたんではしゃいでいる子どもたちの姿がありました。
昨晩の雨と風で、景色が変わってしまっているかもしれませんが、二岡神社の黄葉は一度は見て欲しい神秘的な美しさでした。
二岡神社:御殿場市東田中1939
*撮影は20日現在のものです