来週はまるで梅雨のような天気に、季節外れの大雨や荒天に要注意
まるで梅雨入り?
きょう18日(土)は東日本を中心に冷たい雨が降っていますが、あす19日(日)からあさって20日(月)にかけては晴れる所が多く、桜が咲き出している関東以西では、お花見日和となるでしょう。
ところが、来週21日(火)春分の日に、西日本で雨が降り出し、22日(水)にかけて東日本へ広がった後、まるで梅雨入りしたかのような曇雨天が1週間程度続く予想となっています。
今の時期に現れる梅雨のような天気のことを菜の花が咲く頃になぞらえて、菜種梅雨とも呼びますが、菜種梅雨にしては、雨量が多くなる心配があります。九州や四国を中心に総雨量が増え、季節外れの大雨となる所が出てくるおそれもありますので、来週は雨の降り方に要注意です。
ではなぜ、梅雨のような天気が続くのでしょうか。
前線がのびてくる
上図のように、来週21日(火)から22日(水)にかけて、大陸から前線がのび出し、西日本から東日本へ雨雲が広がるでしょう。
前線に向かって、南から非常に湿った空気が流れ込んでくるため、雨雲が発達し、太平洋側を中心に、強い雨や激しい雨が降るおそれがあります。
23日(木)は荒天のおそれも
そして23日(木)にかけては、前線上に発生した低気圧が日本付近を通過する見込みで、この低気圧のコースや発達具合にはまだばらつきがあるものの、仮に日本海を発達しながら通過するような場合、全国的に強い南風を伴った荒天となり、太平洋側を中心に、季節外れの大雨となる心配もあります。
さらに注目は、フィリピン付近で勢力を強める夏の太平洋高気圧の存在です。
まるで梅雨のような気圧配置に
夏の太平洋高気圧は24日(金)にかけて、さらに勢力を強め、沖縄付近まで張り出してくるでしょう。
この北側の本州付近には東西数千キロに渡り、前線に伴う雨雲が横たわる見込みで、数日間、前線が停滞する可能性があります。この気圧配置だけをみていると、まるで本州付近が梅雨の走り(走り梅雨)となる5月、あるいは梅雨入りとなる6月を彷彿させるような状態です。
停滞する前線の挙動によっては、断続的に雨が降り、総雨量がかなり多くなる心配があります。特に前線活動が活発となるような場合、東海以西の太平洋側では、総雨量が200ミリから300ミリに達するような計算も認められるため、来週は一足早い大雨期の到来に注意、警戒が必要となるかもしれません。