御殿場市限定の富士山土産などを扱う『FUJISAN　BRAND　御（おん）』は、『富士山からの御（おん）返し』をコンセプトに2021年2月から販売をされている富士山御殿場・はこね観光案内所の独自の地域ブランドです。

富士山とススキをイメージたロゴと富士山の裾野や広がる空の色にも似た落ち着く藍色は、ちょっと特別なイメージを受けます。

取り扱われている商品は、富士山等高線がデザインされている風呂敷や、中ページで富士山の開山式を行う浅間神社が紹介されている富士山御朱印帳などのオリジナル商品や観光協会ならではの会員同士のコラボ商品など『FUJISAN　BRAND　御』でしか手に入れられない商品ばかりです。

そして今年の１月１日から御殿場のおいしいが詰まった『TKG（T＝たまご、K＝かけ、G＝ごはん）セット』が発売されました。
100％御殿場のTKG（たまごかけごはん）を味わってみようと、今回は『FUJISAN　BRAND　御』の『TKGセット(￥2000)』を注文してみる事にしました。

注文してから1週間ほどすると、配達員さんがチルド便で丁寧に持って来てくれました。
早速、箱を開けてみるとブランドカラーの藍色の箱が入っていました。漂う特別感が半端じゃありません(笑)。

『TKGセット』は御米『ごてんばこしひかり』、生卵『さくら玉子』、醤油『甘露醤油』がセットになっていて、TKGが100％御殿場産で作れるようになっています。

箱を開けると、こんな感じで入っていました！

久能山東照宮献上米と記されたお米は富士伊豆農業協同組合御殿場地区本部のごてんばこしひかりです。

真空パックになっているパッケージから取り出すと、一粒一粒がしっかりしていて透けるようにキラキラしています。
優しく洗米して、炊飯を待っていると…炊飯時の湯気の香りが甘い！何とも言えないお米の良い香りが漂います。

炊き上がったお米は、粘り気がありお米本来の優しい甘みが口の中に広がり、おかずがなくてもおかわりしたくなる味です。

玉子は杉山養鶏場さんのさくら玉子三分咲きです。

おいしいTKGを作るコツとして、私は黄身と白身を分けて白身だけを泡が立つくらいまでご飯に絡め、その後に黄身と醤油を足します。こうすると白身が浮かなくて、黄身がまんべんなく行き渡ります。

御殿場の市内の養鶏場で汲み上げた富士山の伏流水と、独自のアレンジを加えた配合飼料で育てた国内で飼育改良された純国産地鶏ゴトウさくらの産んださくら玉子は、割ってみるとぷっくりした山吹色の黄身、白身にまで弾力があります。

お皿に出してから、黄身と白身を分けたのですが、スプーンで黄身が掬えるほど。これには驚きました！（写真に撮っていなかったことを後悔…）

白身を混ぜ合わせたお米の上に、黄身を乗せます。弾力がありすぎて、ボールを乗せたみたいです。

ここにお醤油を垂らします。
醤油は天野醤油さんの甘露醤油です。
甘露醤油という名前を初めて聞きましたが、一度出来上がった生一本の醤油を食塩水の代わりとして、再び糀の中に入れ、二度目の発酵・熟成を行い、米糀等の原料を追加して仕上げているそうです。
２年以上の歳月と2倍の原料を使用した醤油の中で最高級品とされている甘露醤油は、黄身の上に垂らすと、濃厚な香ばしさが広がり、黄身の下に吸い込まれるように浸み込んで行きました。

混ぜ合わせて100％御殿場産のTKGの完成です。

玉子をかけてあるのに、粒が壊れずしっかりとしているごてんばこしひかり、弾力がありムースのような白身と半熟卵みたいにとろっとした黄身のさくら玉子、旨みが凝縮された甘露醤油のコラボは、普段食べ慣れているはずの素朴なご飯、TKGがまるでごちそうのようなおいしさです。無駄なものが一切ないTKGだから味わえるそれぞれの素材の味は、選ばれたものでしか織り出せない味でした。
それは、何気ない日常に飾られたブーケのような感動です(笑)！

花束を贈るように、T＝大切なあの人に、日頃のK＝感謝を込めて、G＝御殿場のごちそう、『FUJISAN　BRAND　御』の『TKGセット』を贈ったら、喜ばれること太鼓判です！