29歳。アスベスト除去の現場監督。一番大事なのは職人の安全確保です~おみおじリポート(105)~
「マッチングアプリでは1、2通のメッセージ交換で続かないことばかりでした」
※22年6月8日追記:西浦さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。お見合い申し込みをしてくれた女性とのやり取りが続いているようです。彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
私事ですが、先月で45歳になりました。この年齢になると30代前半までの人たちが可愛く思えてきます。「若いなあ。どんどん挑戦して失敗から学ぼう!」なんて声もかけたくなるのです。でも、自分がアラサーだった頃はいろいろ焦っていたし、「いい加減に落ち着きたい」と思っていました。仕事でチャレンジするためにも、支え合えるパートナーと温かい家庭を築けるといいですよね。子どもが生まれたりしたら最高です。
だから、受けオネットでは史上最年少になる29歳の西浦秀雄さん(仮名)が応募してくれたときは戸惑いながらも嬉しく思いました。しかも、仕事はアスベストの除去という重要かつ3Kな業務内容。40代50代の高学歴事務職が多いオネットでは異色の存在です。
「なぜオネットに参加しようと思ったんですか? 大宮さんの記事を読んでどのへんが自分に合いそうだと思ったのでしょうか」
マチコ先生は興味津々な様子。若いお坊さんのようなツルツル頭で優しげに笑う西浦さんは「ヤフーニュースでたまたま見たから。試しにやってみようと思いました」と簡潔な返答。フットワークが良い男性のようです。聞けば、高校を卒業してからはずっと「男ばかりの職場」で働いていて、女性と交流する機会がほとんどなかったとのこと。
「マッチングアプリもやってみましたが、自分には合わないと思いました。マッチングしても1、2通でメッセージ交換が続かなくなってしまいます」
現場の朝は早いけれど夕方には帰って来られます。残業はありません
建設関連会社で正社員をしている東北出身の西浦さん。現在は転勤先の山梨県で暮らしています。見知らぬ女性に積極的に話しかけたりはできないけれど「そろそろ結婚して人並みの幸せが欲しい」と明言。自分の性格とやりたいことをちゃんと知っています。今の仕事も誇りを持って働いているようです。
「高校を出てからは期間工などとして全国あちこちで働いていました。東京で住み始めたのは5年ほど前です。そのときは建設関係の電気工事屋で働いていました。パソコンで図面を描くことも覚えたりして面白かったけれど、月100時間も残業があるのは過酷だと思って3年で辞めました。今の会社で社員になって1年半ですね。職人への指示もしなくちゃいけないので気を使いますけど、解体屋さんが入る前にキレイに除去できると『よかった』と思います」
お休みは日曜日と祝日。朝5時に自宅を車で出発して現場に向かうこともありますが、残業はなくて夕方には帰って来られます。
「職人への指示出しの際は、相手に伝わるようにわかりやすく話をすることを心がけています。一番大事なのは安全です。不安全行動をする人には優しく、でもはっきりと注意しています」
母子家庭で育ったという西浦さん。家事は一通りできるそうです。
「家庭料理程度なら何でも作りますが、一人暮らしの今はコンビニ弁当ばかり。結婚したら家事を積極的にやるつもりです」
東北の実家には母親と妹がいるそうです。ちなみに55歳の母親は一人行動が好きな人で、再婚する気は全くない様子。どちらかといえばお母さんのほうがオネットの年齢層なんだけどな……。妹には「お金とかで何か困ったことがあったら連絡をくれ」と伝えているとのこと。今のところ心配事はないようです。ちょっと無骨だけど優しいお兄ちゃんなのですね。
結婚相手に求めるのは「話し合いができる人」。年上女性も歓迎です
昭和の時代だったら今ごろとっくに結婚して子どもが3人いそうな西浦さん。それぐらい柔和で誠実なガテン系なのです。でも、親をはじめとする周囲がプレッシャーをかけたりお節介をすることが少ないのが現代。個人の自由が尊重されるのはいいことですが、西浦さんのような奥手なタイプは結婚したくてもできない状況に陥りかねません。
「お酒も好きなので同僚と飲み屋に行くことはあります。同僚はお姉さんもいる店で結婚相手を見つけました。でも、僕はないっすね。そういう店で働いている人が嫌いという意味じゃなくて、『仕事で僕に接しているんだろうな』と思うからです。あまり期待しません。引き立て役に回ることが多いので、僕と飲みに行った人たちはポンポン結婚していきます(笑)」
西浦さんの人柄の良さが伝わって来るようなエピソードです。結婚相手に求めるのは「話し合いができる人」。年上も歓迎とのこと。素直で柔らかい雰囲気の西浦さんには、しっかりと働いてきた年上女性のほうが向いていると僕も思いました。
婚活には「場数」も大事。自分からもお見合い申し込みをしてみましょう
「子どもを1、2人作って一緒に生活ができれば満足です。母親の友だちが子連れでうちによく遊びに来ていたので、小さな子どもの相手には慣れています。地元に戻る必要はありません」
普段は厳しいコメントもするマチコ先生もにこやかに聞いています。僕と同じく、29歳の西浦さんが可愛くなったのかもしれません。
「西浦さんには特にアドバイスはありません。ツルツルの坊主頭も可愛いと思ってくれる女性はいるはず。出会いを大事にするだけで大丈夫ですよ!」
僕からはアドバイスがあります。受け身になり過ぎず、自分からもお見合い申し込みをしてみること。西浦さんには「場数」を踏むことが必要だからです。オネットの場合は、お見合い相手との間にマチコ先生が入るので、「1、2通メッセージを交換したら自然消滅」ということはありません。お断りの理由もきちんとフィードバックします。
練習のつもりでリラックスしてお見合いしていたら、思わぬ相手と意気投合するかもしれません。西浦さん、半年間一緒に頑張りましょう!
※文中の受けオネット会員は仮名です。西浦さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。