駅前から徒歩30分の那須塩原駅前温泉に1,000円でも入る価値ある理由
2020年にオープンした「那須塩原駅前温泉」。駅前と名前に付くならせめて駅から徒歩5分以内をイメージしてしまうもの。それがGoogleマップでアクセス時間を計算させると那須塩原駅から歩いておよそ31分とかなり離れている!?
しかも入浴料が1,000円というのは場所柄かなり割高に感じます。ここは都市部でもなく施設は大型スーパー銭湯でもなく、少し車で移動すれば関東でも有数の塩原温泉郷や那須温泉郷に出られる立地。果たしてそれでも行く価値のある温泉なのでしょうか?
那須塩原駅前温泉に行ってきました!
というわけで行ってきました。
結論から言えば、私は十分満足しました。1,000円は安くない。でもここに入浴して1,000円払うのはアリ!
施設はまだ新しく、清掃も行き届いていてピカピカ。館内には大きく温泉分析表が張り出されています。私の経験から、分析表を堂々と目立つところに掲示する施設はアタリが多い!お湯に自信があるということの表れだと思うのです。
翡翠色の那須塩原駅前温泉
浴室は男女別でそれぞれに内湯と露天風呂があります。また片方にはサウナと水風呂も付いています。
浴室は固定ではなく曜日による男女入れ替え制で、私が訪ねた時はサウナと水風呂の付いている方が女湯に設定されていました。
露天風呂はこの先です。なんというか、新しく、まるでリゾートのような雰囲気と工事現場のような雰囲気が共存しているユニークな温泉だと思います。
そしてこちらが露天風呂。浴槽横に貼られた写真パネルが池とゴルフ場で、遠くに富士山らしいシルエットが見えます。なぜ那須塩原なのに富士山??
とりあえず展望はないのでこのパネルを見て、ゴルフ場で露天風呂に入っている気分で入浴したいと思います。
ちなみに露天風呂は意外と深いです。ご注意ください。
やはり最初に思うのはお湯の色の美しさ。内湯は翡翠の原石、露天風呂は磨き上げた翡翠の色でした。日によってはもっと鮮やかなエメラルドグリーンになったり、地震の後は黒くなったこともあるのだそうです。
海の水のように天候によって色が変化する温泉です。
露天風呂で湯口の横からボコボコと出ているのは、貯湯槽から源泉を送っているからだそうで、浴槽の深さも自然な水圧を体に掛けてくれるので血行のアップにお役立ち。
油臭の聖地と呼ばれることもあるこちらの温泉は、硫黄や薬のようなにおいもあり、少しなめてみると海の水を美味しくしたようなほどよい苦みとしょっぱさがありました。
湯の花もかなり大きく、白いものと黒いものが混ざっているのがおもしろい。とにかくここは温泉自体がとても楽しめるのです。
サウナと水風呂もありますよ
サウナと水風呂も紹介しておきましょう。サウナは約100度に設定された本格的なドライサウナ。
水風呂はサウナを出てすぐ。交互に利用した後、露天風呂の椅子でととのうのがオススメです。
ボーリング会社が掘った良質な温泉
さて、この温泉がユニークなのは、ボーリング会社が作った温泉だからということがあげられるのかもしれません。
元々は白河井戸ボーリング株式会社の会長が、個人で入るためにボーリングした温泉でした。しかしいいお湯が湧いたのでご近所からもぜひ入らせてほしいという声が上がり、せっかくなら近所にも貢献したいと予定より少し規模を大きくして、現在の日帰り温泉の形に。
だから今でも施設の規模はそんなに大きくない、また観光客が立ち寄るには少し意外かつ不便な場所なのでしょう。
しかしお湯がいいのは本当です。また入浴料がエリアとしては微妙に高いため、非常に穴場となっています。はっきり言って空いていることが多いんです。この2つが1,000円でも満足できた理由です。
なお、大人一回の入浴券で200円のサービス券がもらえます。5枚集めれば無料券1枚と交換となり、それを使って入浴できます。そう聞くと決して高くありません。
それから、見本として友人に足の裏を撮影させてもらいましたが、那須塩原駅前温泉に入浴した後は、足の裏が黒くなるかもしれません。汚れたのではなく温泉成分の働きで。あっ、親指に湯の花も付いていました。
那須塩原駅前温泉
住所:栃木県那須塩原市唐杉41-5
電話:0287-65-1126
営業時間:平日13:00~21:00、土日祝日10:00~21:00
定休日:第3火曜日
サウナ利用曜日:男性 月・水・金・日、女性 火・木・土
入浴料:大人1,000円、小人500円
今後もちょっと気になる、行ってみたくなる温泉を紹介していきます。