山梨県富士河口湖町のホテルで宿泊客100名以上が孤立 ライフラインがストップ 雪崩発生 救援求める
深刻な雪害に見舞われた山梨県。
富士河口湖町のホテル「精進レイクホテル」では、15日午前6時頃から電気、ガス、水道など全てのライフラインがストップ。
ホテルの従業員や宿泊客として滞在中の慶応大学の学生82名が孤立している。
また、周辺のホテルでも40名程の宿泊客がおり、同じく孤立している。
ホテルに続く国道が雪や道路に乗り捨てられた車によって通行ができないため、自衛隊などの救援が現地に入る見通しは立っていない。
※8bitNewsより
ホテル責任者の小林さんによると、ホテルに面した山の斜面では1メートル50センチ程の積雪があり、15日午前4時頃、雪崩が発生。ホテル1階のガラス窓を突き破って建物の中にも雪が入ってきた。幸い、けが人は出なかったが、現場では引き続き雪崩への警戒が続いている。
ホテルでは15日午前、地元の富士河口湖町役場に災害派遣を要請。役場が自衛隊と協議した結果、ヘリコプターを派遣して食料などの物資を空から落とす予定だった。しかし、その後役場から「天候や道路の状況から空路、陸路とも現地には入れない」と連絡があった。
ホテルの食料は明日1日分で底をつく。
電気やガスがとまっているため、カセットボンベでご飯を炊くなどして凌いでいる。
救援が入る見通しが立たない中、体調を崩す学生もいるという。
ホテルの状況はほとんど報道されていないため、学生達がツイッターなどを使って、外部に状況の説明と救援のお願いを発信し続けている。
(追記)午前4時半頃、宿泊客の一人、國廣淨晃さんは筆者とのメールのやりとりの中で「風が強く、寒さが厳しいです」と語り、救援の早期到着を求めていると改めて訴えた。