【富士宮市】神田商店街の由緒ある市神様!小さいけれど精巧に造られた祠を持つ『神田市神社』
富士宮の街中(商店街)では月イチで3つの市が開催されます。
駅前通り商店街で毎月16日に開催される『十六市』、西町商店街で毎月8日に開催される『にしの市』、そして毎月第1土曜に開催される『神田楽市』。
また9月17日には『大神田楽市』が開催されます。
第6回目の開催となる『大神田楽市』には神田商店街を歩行者天国にして50軒以上の多種多彩のお店が並びます。
そんな神田通りの守り神とも言える『神田市神社』が存在するということで、今回は『神田市神社』捜索に出かけました。
幾度も通っている神田通りですが、神社と思わしき場所は見当たりません。
マップにも出ていないので神田通り北側の歩道を歩き、脇道を覗きながら歩くと、CHAMさんとドッグカフェbikkeさんの間の通りに『家康の遺産』ののぼりが見えました。
近寄ってみると、駐車場の真ん中にちょうど車1台分くらいのスペースに区切られてブロック塀に囲まれた、小さな神社がありました。
鳥居にはしっかりと額束には『神田市神社』としっかりと刻まれていました。
由来書きによると
と記されていました。
創建は不詳ですが、戦国時代には浅間大社門前と思われる場所で「六斎市」と呼ばれる市が開催されていたようで、中世に開かれた市では、市神様が祀られることが多かったそうです。
門は閉ざされていたのですが、小さい境内をぐるっと回ってみました。
両手を広げたくらいの大きさの神殿には、生けられたばかりだと思われる青々とした榊が供えられています。
祠右側を見上げてみると細部まで細かな彫刻が施されているのが分かりました。
しめ縄も手で撚ったもののようです。
しめ縄の上部両側には狛犬が彫られています。
写真で見るとその大きさは分かりにくいですが、拳よりも小さいのに、その小ささを感じさせない迫力があります。
1992年(大正十一年)に商店街の発展を願って現在地に造られたという小さいけれど精巧な祠からは、かつてからの神田市の賑わいと繁盛を現在に引き継ぐ象徴のようでした。
神田市神社:富士宮市大宮町
アクセス:神田通り北側CHAMとドッグカフェbikkeの間の通り、キャビンハウスヤド駐車場北側