eBookJapan、1950~60年代の『少年画報』を電子書籍化:「当時の掲載そのまま」楽しめる
マンガNo.1の電子書籍販売サイト「eBookJapan」は、2015年に創業70周年を迎えた少年画報社と2014年より共同展開している少年画報社創立70周年記念事業の一環として2015年11月27日から1950年代、1960年代の月刊誌『少年画報』16冊を電子書籍化し、eBookJapanの販売サイトで一年間独占配信をはじめた。
■「当時の掲載そのまま」楽しめる
今回配信を開始する『少年画報』には『黄金バット』(永松健夫)、 『地球SOS』(小松崎茂)、 『阿修羅天狗』(原作:相模小次郎 作画:伊藤彦造)など絵物語のほか、『まぼろし探偵』(桑田次郎)、『ビリーパック』(河島光広)、『パイロットA』(吉田竜夫)、『最前線』(望月三起也)など、いずれも『少年画報』の看板作品の数々が掲載されており、eBookJapanの高い技術力によってそれら作品を、雑誌掲載時の状態のまま楽しむことができる。
さらには「新しい日本の少年諸君へ」(厚生大臣・黒川武雄)、「進む農業の国日本」(農林大臣・広川弘禪)など当時の閣僚の言葉も掲載されており、時代性を物語る貴重な資料となっている。
■貴重な出版資産を後世に
eBookJapanでは入手困難な希少なマンガ作品の電子化を行うことで、貴重な出版資産を後世に残す企画を行っている。
1950年~60年代の貴重な作品や冊子を入手することは困難になりつつある。当時を懐かしく思い出している団塊の世代は仕事でパソコン、ネットを利用している。1950年代、60年代に雑誌で掲載されていた作品を、数十年の時を経てネットで「当時の掲載そのまま」楽しむとは、当時は想像すらもしなかっただろう。まさに「夢のような未来」がやってきたような思いで、当時の作品を読み返す人も多いだろう。
雑誌やマンガは紙版のものしかなく、もはやどこで入手していいのかもわからない多くの「昭和の出版物」が電子化されることを待ち望んでいる人は多いのではないだろうか。また当時を知らない世代にとっては「絶版されてしまった過去の書物」に触れる機会はほとんどない。このように電子化されることによって、当時の出版物に目を触れることができ、当時の様子や文体を伺い知ることができる。まさに歴史的なものである。これら電子書籍化された作品はいずれ「歴史的なアーカイブ」として貴重な出版資産となるだろう。