【市川市】古代集落の遺跡と紅白の梅 市川の小さな春の花だより ~須和田 須和田公園 ~
万葉集の歴史が薫る市川市。さらに遡ること紀元前。太古の昔からこの市川はどうやら人が住みたくなる、住むにふさわしい何があったのではないでしょうか。
姥山・曽谷の貝塚。美濃輪台、須和田などの遺跡をはじめ市川市には古墳、遺跡、貝塚が多くあることが知られています。
須和田遺跡は真間山の台地から、約700メートル東に延びる須和田台地のほぼ中央部を占めており、弥生時代中期から平安時代初期に至る集落遺跡です(案内掲示板より)。昭和初期に発掘され現在では柵に囲まれているなかで保存されています。
今回は須和田公園をご紹介。諸説あるようですが、須和田の地名は「スワ」が湿地帯を指しており長野県の諏訪などもそうですが、スワの音に字を当てているため多くはこの意があるそうです。(市川市HPより)公園の規模自体はそれほど大きくはありませんが、奥行きのある立体的な構造となっています。
傾斜のあるメインの入口を上ると、須和田遺跡の標識があります。
左手に柵があり、中に遺跡があります。左手奥には小さなバラ園があります。市川市の市民の花がバラだけあって、ここ須和田公園、大町公園、里見公園など公園施設にしっかりした設備を整えるあたりが粋ですね。
奥には小さなお子さんが遊べるよう遊具と、こちらも規模は小さいながらグラウンドがあります。入口付近で太極拳を行うシニアの方々がいたり、グラウンドでキャッチボールをする小学生がいたりと、まさに憩いの場。
そのなかで遺跡の横に紅白の梅が2本。わずか2本ですが、かえっていいアクセントになっています。
ここでも小さい春の訪れを感じることができました。バラは5月頃なのでお楽しみに。
時代が変わっても集落があっただけに、子供たちは元気にこの辺りを飛び回っていたのでしょうね。
【須和田公園】
住所:市川市須和田2-34