14日のスーパームーンは多くの所で雲隠れ!?
スーパームーンとは?
一般に、地球と月との距離は約38万キロメートルと言われています。
ただし、これはあくまでも平均してのもので、月は地球の周りを楕円を描きながら回っているため、地球からみて最も近い位置と最も遠い位置が存在します。
最も近くなった時の距離は約35万6千キロメートル、最も遠くなった時の距離は約40万6千キロメートルで、このうち最も近くなった時に満月となった月を俗に「スーパームーン」と呼んでいるのです。
簡単に言えば、満月となった月が地球に最も近付いた時とも言えるでしょう。
スーパームーンは一番小さい満月よりも直径で約14%大きく、面積で30%も大きく見えるとのことで、 私もこのスーパームーンを過去に何度か見たことがありますが、ひと目見て大きな満月だとわかるほどです。
小さい満月とスーパームーンとの比較は国立天文台のHPを見てもらうと分かりやすいと思います。
今年のスーパームーンは11月14日(月)
今年の満月は月毎に12回ありますが、11月14日(月)の満月が今年最大で、いわゆるスーパームーンとなります。
この日、月が地球に最も近付くのは20時21分で、月と地球との距離は約35万6千キロメートルまで接近する計算です。
その後22時52分に満月の瞬間を迎えます。 満月の瞬間とは、太陽、地球、月がほぼ一直線上に並んだ状態の時です。
満月の瞬間は全国どこでも同じなのですが、地平線から月が昇ってくる月の出の時刻は地域によって1時間程度差があります。
11月14日(月)の月の出の時刻は以下の通りです。
根室 16時04分
札幌 16時22分
青森 16時28分
仙台 16時32分
東京 16時40分
新潟 16時40分
名古屋 16時53分
大阪 16時59分
高知 17時09分
広島 17時12分
福岡 17時22分
鹿児島 17時24分
那覇 17時42分
このように東ほど、また北ほど早めに月の出を迎えますが、満月の瞬間となる夜遅く(22時52分)には各地でかなり高い位置に月が昇っていますので、晴れてさえいれば、ほぼ同じような条件でスーパームーンが楽しめることになります。
スーパームーンの天気は?
肝心のお天気なのですが、ちょうど低気圧や前線が日本付近に接近、あるいは通過するタイミングと重なってしまうため、ちょっと残念な予報となっています。
スーパームーンが地平線から昇ってくる時間ですが、東北地方で晴れる所が多くなるものの、その他の各地は雲に覆われ、東海~九州にかけては太平洋側ほど雨が降る予想です。関東も雲が多めですが、まだ月がぼんやりと見える可能性もあります。
月がだんだん高くなってくる夜の天気は、やはり東北地方で晴れ間が多いものの、その他の各地はおおむね雲に覆われる予想です。
関東~九州は所々で雨が降り、北海道では雪になる所もあるでしょう。
さらに満月の瞬間を迎える夜遅くの天気も、東北地方で晴れ間がある他は、厚い雲に覆われ、所々で雨が降る予想です。
なお、見づらいのですが、沖縄や奄美など南西諸島では、夕方~夜遅くにかけて、最も晴れる可能性が高くなっています。
このように12日現在の予報では、スーパームーンは雲隠れという所が多くなりそうですが、低気圧や前線の動き次第ではチャンスが増える可能性もあります。
最新の予報に期待しましょう。