9月8日(月)中秋の名月は西日本ほどチャンスあり
中秋無月・雨名月
9月8日(月)は、旧暦8月15日にあたり、中秋の名月、十五夜となります。
お団子を食べながらお月見をするという方も多いと思いますが、この「中秋の名月」はよく「中秋無月・雨名月」とも言われ、名月が雲に隠れしてしまうことが多いものです。
それはちょうど今の時期が秋雨や台風の時期にあたるため、東日本や西日本を中心に晴天率が低くなってしまうからです。
そんな中、去年2013年9月19日の名月は珍しく大きな移動性高気圧に覆われて、ほぼ全国各地で名月日和となりました。しかし、一昨年2012年は台風17号の襲来を受け、2010年は秋雨前線の影響を受けるなど、全国的に晴天に恵まれる年はあまり多くはありません。東京に関して言えば、名月の夜によく晴れる確率は約3割程度で、3年に1度程度しかきれいな名月を眺められない計算となっています。
西日本ほどチャンスあり~関東は微妙?~
さて、今年の中秋の名月の天気はどうなるのでしょうか?
最大のポイントは現在沖縄付近にある熱帯低気圧です。この熱帯低気圧は台風となる可能性もありますが、週明けの月曜日には日本の南をやや離れて東寄りに進んでいる予想です。すでに熱帯低気圧が東に進んでいる予想の西日本では比較的晴れると予想され、名月日和になる可能性が高いと思われます。
一方、関東など東日本では太平洋側ほど熱帯擾乱の北側の雲域がかかる可能性が高く、微妙な感じです。北日本は全体的には晴れ間が広がる予想ですが、上空の寒気や湿った東風の影響で、山沿いや太平洋側ほど、雲が広がる可能性がありそうです。熱帯擾乱の動向次第では晴天域が変わる可能性もありますので、ご注意下さい。
今年は満月前日の名月
ところで、旧暦8月15日の丸い月を中秋の名月と呼びますが、実はこの日が満月になるとは限りません。むしろ満月となる年の方が少ないくらいです。これは説明するのに少々難しいところがあるのですが、最大の要因は地球を回っている月の軌道が楕円を描いていることにあります。ですから、実際には旧暦8月15日の1日~2日程度後ろに満月がずれることがよくあるのです。
今年も9月8日(月)が中秋の名月ではありますが、満月となるのは翌9日(火)で、満月となる瞬間の時刻は午前10時38分となります。また、この満月は大きく見えるため、スーパームーンとも呼ばれています。
ちなみに去年までは3年連続で中秋の名月が満月となりましたが、次回、中秋の名月に満月となるのは2021年まで待たなくてはならないようです。