暮らすように旅ができる!「ワーケーション」で滞在したい温泉地5選
温泉地でのワーケーションを考えている人におすすめしたいのは、「暮らすように旅する」が実現できるような温泉地である。簡潔に言うと、市街地に混在した温泉である。
温泉宿のまわりに住宅地が広がっている温泉地には、観光客向けの施設やお店だけでなく、スーパーやコンビニ、商店街、公共施設なども存在する。これらは、連泊で滞在する人にとって心強い味方となってくれる。
そんな市街地に湧く温泉を5カ所厳選してみよう。
①帯広温泉(北海道)
帯広駅周辺は、温泉ツウにも評判なモール泉が湧くエリア。なかでも、宿泊者限定であるふく井ホテルの温泉は自家源泉で、鮮度の高いモール泉がどかどかとかけ流し。駅前にあるため、観光スポットにもアクセスしやすく、飲食店なども選び放題。名物の豚丼もぜひ味わいたい。
近くにある温泉銭湯「アサヒ湯」はモール泉の最高傑作。温泉好きなら、ぜひ近隣の湯めぐりを愉しんでほしい。
②飯坂温泉(福島県)
市街地にある温泉なので、飲食や買い物には困らない。風情のある小さな旅館から大型旅館まで数多くそろうので、自分の好みや目的に合わせて選ぶといいだろう。
鯖湖湯をはじめ共同浴場が充実しているのも魅力。東京から新幹線等を利用して2時間強で到着するのも便利だ。
③浅間温泉(長野県)
松本市の奥座敷と呼ばれる温泉地で、松本駅からはバスで約25分の距離。善光寺街道の宿場として栄えた歴史から、風情ある街並みも魅力のひとつであるが、近隣には住宅や学校などもあって生活のための店舗なども多い。
共同浴場や日帰り温泉施設が複数あるため湯めぐりを楽しめるほか、松本市周辺には松本城など観光スポットが点在するので、バケーション面も充実する。
④道後温泉(愛媛県)
共同浴場「道後温泉本館」は国の重要文化財。まわりの宿に宿泊する観光客も、みんな一度は入りにくる日本を代表する共同浴場だ。
温泉情緒を感じられるのは本館周辺にかぎられ、周囲は都市化が進んでいるが、その分、飲食には困らない。駅から温泉街の中心部まではアーケードの商店街が続き、買い物や飲食に便利。ビジネス系ホテルなどリーズナブルな宿に滞在しながら、温泉は共同浴場に通うというプランも成立するだろう。
⑤別府温泉郷(大分県)
「温泉のテーマパーク」ともいえるほど多彩な入浴施設がそろう別府は、街全体が温泉街。特に温泉情緒があるのは、湯煙が立ち上る景観が美しい鉄輪温泉。ホテル、旅館、湯治宿など宿泊施設は400軒ほどにのぼる。
都市機能をひと通り備えているため、短期滞在はもちろん、長期滞在や移住も困らない。快適な旅をしたいなら「旅館・ホテル」、温泉文化にどっぷりつかりたいなら「湯治宿・民宿系」というように使い分けも可能だ。コワーキングスペースも多数。