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下ごしらえはハサミでかんたん、旬のヤングコーンは焼くだけでヒゲまでおいしい

岸田夕子料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

ヤングコーン(ベビーコーンとも言います)は、その名の通りコーン(とうもろこし)が成長する過程の若い実のことを指します。
果物でも実を大きくし、栄養を行き渡らせるために摘果をしますが、それと同じ理由で早めに収穫された実がヤングコーンとして売られています。

成熟したとうもろこしと比べると、カロリーも糖質もかなり低く、そのくせ栄養素や食物繊維もしっかり詰まっているとのこと!
これは売り場を素通りするわけにはいきませんよね。

下ごしらえは、キッチンバサミひとつで簡単にできますし、魚焼きグリルやオーブン、またはフライパンでもサッと焼くことができるんです。食べてみたいけど料理の仕方がわからないからと、売り場を素通りしていた皆さんにお試しいただければ嬉しいです。

【ヤングコーンのオーブン焼き】

【下ごしらえ】

買ってきたヤングコーンは、こんな感じです↓

キッチンバサミを使い、葉を皮との境目部分で切り取ります。ヒゲの茶色い部分も切り取ります。
葉を切り取った部分から皮に切れ目を入れます。ハサミを皮と実の隙間に入れて、スーっと前に進めれば簡単に切れます。

根元2cmほどは切らずに残し、ハサミを抜けば下ごしらえ完成です。

【焼く】

オーブンの天板にオーブン用ペーパーを敷き、上に下ごしらえしたヤングコーンをのせます。ヒゲの部分の下にアルミホイルを敷き込みます。

アルミホイルを折り、ヒゲの上にかぶせます。実の部分にオリーブオイルを適量回しかけ、230度に予熱したオーブンで焼き色がつくまで15分〜20分焼けば出来上がりです。

皿に盛りつけ、好みのソースを添えます。
今回添えているのはアンチョビソースです。アンチョビペースト、オリーブオイル、黒こしょう、レモン汁を適当に混ぜ合わせたものです。お好みの配合で作ってみてください。
塩と黒こしょうだけでも!また、溶かしバターをかけてもおいしいですよ〜。

今回はヤングコーン10本を、いっぺんに焼き上げたかったためオーブンを使いましたが、4〜5本なら魚焼きグリルで一度に焼くことも可能です。下準備は今回とほとんど同じですが、ヒゲが燃えやすいので皮より長く出ている部分は切り取った方が安全です。そして焼き時間も短めにしてください。火が近いので焦げやすいです。

また、下の写真のように皮ごと実を縦半分に包丁で切り分ければ、スキレットやフライパンで簡単に焼くことができます。
以前ブログで作り方を紹介していますので、スキレット/フライパン派の方で興味をある方はご覧になっていいただければ嬉しいです。2014年に書いた私のブログ記事です→  ヤングコーンのシンプルソテー

今の季節にしか手に入らない、食べられないヤングコーンのおいしさを味わってくださいませ。
最初はヒゲを食べることに抵抗があるかもしれませんが、甘くておいしいので少しずつでも召し上がってみてくださいね。

レシピ・文 料理研究家 岸田夕子
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料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

2010年春にアメリカシカゴより帰国後まもなく料理研究家として始動しました。16年間暮らしていたシカゴでの経験を反映した料理が得意です。出版料理レシピ本9冊を始め、雑誌やWEBマガジン、食品や調理器具メーカーのレシピ考案、テレビ出演、料理イベント登壇などが主な実績です。また「大葉にんにく醤油」「はちみつ味噌」「ジャーサラダ」「スキレット」などのトレンドを仕掛けてきました。今後も、寄る年波に負けず新しい食のトレンドを探したいと思っています。

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