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人間関係リセット症候群に陥りやすい「時」とリセット前に確認すべきこと。

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

スケジュール帳はいつも人との約束で真っ黒、スマホのアドレス帳には何百人もの情報が登録され、SNSでは面識のない人とも積極的に交流…などという日常を送っていませんか?

そんな人は、いつも「忙しい」が口癖であることがしばしばあります。

もしかしたら、忙しくすることが人生を充実させることだと思っているのかもしれません。

しかし、常に人づきあいに忙しい状況が続くと、本来、自分がやるべき大切なことがおろそかになってしまいかねません。

そして、そのような状況が続くと突然、限界を感じ、人間関係をリセットしてしまいたくなる「人間関係リセット症候群」に陥る可能性も。これは正式病名ではありませんが、思い当たる方もいるのではないでしょうか?

人間関係リセット症候群になりやすい人は、スケジュールがぎっしりでないと、周囲から置き去りにされてしまうと感じたり、人気者の証と考えたりしてしまう傾向があり、裏を返せばそれだけ「不安」なのだと言えるでしょう。

今回は、「人間関係リセット症候群」になりやすい時と、人間関係をリセットする前に確認しておきたいことについて、考えてみたいと思います。

人間関係リセット症候群に陥りやすい共通する「時」とは?

忙しい状況が続いたり、SNSで情報発信をしたりすることが多くなると、誰でも疲れを感じることがあるのではないでしょうか。

そうした意味で、人間関係リセット症候群は誰でもなり得るものだと言えるでしょう。

では、具体的にどのような時に嫌気が指し、人間関係をリセットしたくなってしまうのでしょうか?

・いつも人間関係で忙しい時

毎日、時間に追われてヘトヘトになりながらも、体を休ませる暇もなく、飲み会や習いごと、勉強会などで予定が埋まっていませんか?

「忙しいけど参加しなきゃ」「今月は結婚式に3回も呼ばれている」など、必要以上に人脈を広げてしまっているのかもしれません。

先述しましたが、そんな人間関係で多忙を極めている時こそ、自分がやるべきことがおろそかになり、思惑通りに進まないことが大きなストレスを生む結果となってしまいかねません。

・SNSに熱中している時

多くの人とつながることができるSNSですが、情報に振り回されたり、評価に一喜一憂したりすることで、精神的な疲弊を感じやすくなります。

積極的に利用することで得られるメリットもある反面、デメリットもあることを理解し、依存的にならないよう、自分なりのルールを設けて上手に活用する必要があります。

・人から同意が得られなかった時

人からの反対意見があったり、同意が得られなかったりした場合にその人を、すぐに拒否してしまう人がいます。

確かに賛同が得られなかった時は、悲しかったり腹が立ったり、ショックだったりすることもありますが、人には様々な意見があって当然です。

しかし、残念なことにそのような時こそ、バッサリと人間関係を断ってしまうタイミングになることがあります。

人間関係をリセットする前に確認すること

どうしても自分にとって、ネガティブな関係性の場合は、自分らしさを取り戻すためにも、人間関係をリセットする選択肢も必要です。

では、やむを得ない理由で人間関係をリセットする場合、どのような点に気を付けたらいいのでしょうか?

・リセットするタイミングに気を付ける

在学中や在職中にいきなり関係を断ってしまうと、ギクシャクしトラブルになってしまうかもしれません。

カッとなり勢い余ってブロックしたりすることがないよう、いったん冷静になり、リセットするタイミングを見計らいましょう。

・大切な人までリセットしないように気を付ける

長い付き合いだった人や真剣に相談に乗ってくれた相手など、本当は自分にとってかけがえのない人を、一時の気の迷いにより失うことがないよう、気を付けましょう。

特に大人になってから信頼のおける相手と巡り合うことは、なかなか難しい場合もあります。

これまでのご縁を大切にし、今は分かり合えなかったとしても、後々絆が深まることもあるのではないでしょうか。

・今後、本当に付き合うことはないか確認する

何年も連絡を取っていない相手は、アドレス帳から消してしまいたいという衝動に駆られることがあるかもしれません。

しかし、何かのきっかけで交流が始まることも無きにしも非ずです。

完全に消し去ってしまうと二度と連絡が取れなくなってしまうので、一時的に非表示にしたり、メモに書き留めたりしておくと安全ではないでしょうか。

・ありたい自分の姿について考える

現時点での人間関係において、好ましい関係性を築けなかった場合、今後どのような人間関係を築きたいのか?ありたい自分の姿はどのようなものか?について内省し、反省点を生かして次に進むようにしてくださいね。

まとめ

今回は人間関係リセット症候群に陥りやすい時とリセットする前に確認すべきことについて考えてみました。

人間関係をリセットしたいと強く感じた時は、疲労が限界にきている可能性もあるので、まずはしっかりと休息するよう心がけましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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