HSPが不安や恐怖に対処する6つのステップについて解説。
こんにちは、精神科医しょうです。
突然ですが、あなたは不安を感じたことはありますか?
さすがに全くないという方は、いないのではないかと思います。
この不安ですが、将来に対しての不安というところで、この言葉がよく使われているかと思います。
「新しい職場でうまくやっていけるかな・・・」
「仕事が見つかるかな・・・」
「病気になったらどうしよう・・・」
どれも将来(未来)に対して感じているものであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
不安というのは、対象のない漠然とした不快な感情のことを言います。
その原因があまり明確ではないとされており、予期的です。
それに対して恐怖は、対象があります。
ある程度その対象が明確です。
例えば、「上司が怖い」「おばけが怖い」
このような形で、その対象が明確な上で使われることが多いかと思います。
それに対して不安は、先程お伝えしたように「新しい職場でうまくやっていけるかな・・・」「病気になったらどうしよう・・・」
このような形で、将来(未来)という対象のないものに対して、予期的な意味合いで使います。
「不安は対象がなく、予期的な感情」
「恐怖は対象があり、実際に知覚された感情」
このように定義できます。
不安も恐怖も隣接した感情なので、少し分かりにくい、ややこしい部分もあるかと思いますが、しっかりと分かれているんですね。
この不安ですが、HSPさんは人よりも不安を感じやすい気質と言えるかもしれません。
想像力が豊かで深く考える傾向がありますから、将来のこと、未来のことをどうしても考えてしまうのではないでしょうか。
「新しい職場でうまくやっていけるだろうか?」
「知らない土地まで上手くたどりつけるだろうか?」
「1ヶ月後のプレゼン、うまくいくだろうか?」
あれこれ頭の中で考えてしまい、不安を感じてしまうかもしれませんね。
しかし大丈夫です。そんな時は、以下のような対処法を試してみてください。
①から順番に試していくことで、少し不安が楽になっていきますよ♪
不安に対処する6つのステップ
①不安を感じていることを認識する
「鼓動が速くなっているな」「呼吸が浅くなっているな」そういったことを感じ取りましょう。
今、自分は不安を感じているんだと認識することが大切です。不安を認識していなければ、対処したくても対処のしようがありません。
②不安を受け止める
①で感じた不安を受け止めましょう。逃げないことが大切です。逃げれば逃げるほど、不安は強く、そして大きくなります。
「不安を感じても良いんだ」「不安は感じても良いんだ」そう思うことが大切です。
③不安は自分の心が作り出したものにすぎないことを意識する
今感じている不安の大半は、現実にはなりません。
「心配ごとの9割は起こらない」そう言いますよね。不安は自分の心が作り出しているのだと意識してみましょう。
④深呼吸を行う
鼻から吸って、口からゆっくり吐きましょう。吐く時の方が大切です。
「5-5-5」「7-11」など、自分に合った方法を見つけてください。色々ありますよ♪
⑤瞑想、ヨガ、音楽鑑賞、運動などを行う
自分に合う方法を見つけましょう。
体を動かすことが不安解消に繋がる方もいれば、ゆっくり瞑想をしたり、音楽を聴くことが不安解消に繋がる方もいます。
あまりかたく考えすぎず、臨機応変に対応することが大切です
⑥人間関係による不安の場合には、その原因となる人となるべく距離を置く
やはりこちらがどれだけ努力したとしても、不安となる原因が人である場合、その人と関わり続ける限り、不安がつきまといます。
「必要以上に付き合う必要はない」そんな意識を持ち、距離を置く選択肢も持ちましょう。
いかがでしょうか?
身に付けるまでには時間がかかるかもしれませんが、どれも比較的実践しやすいことなのではないでしょうか。
ここで大切なことは、不安をゼロにしようとしないことです。
不安があるから危険を回避しようとすることができますし、そのための努力を重ねることができます。
不安は、人間が生きていく上で非常に重要な感情の1つです。
HSPゆえに不安を感じることも多々あるかと思いますが、不安をゼロにしようとするのではなく、上手く付き合っていく姿勢を持ちましょう。
過度な不安への恐れは、些細な不安すらも見過ごせなくなり、日常生活に支障を与えてしまいます。注意していきましょうね。
まとめ
HSPゆえに不安を感じることもあるかと思いますが、不安は誰もが感じるものであること、人間にとって非常に重要な感情の1つであることを認識しましょう。
その上で不安を感じた時には、今回お伝えした6つのステップを試してみてください。
①不安を感じていることを認識する
②不安を受け止める
③不安は自分の心が作り出したものにすぎないことを意識する
④深呼吸を行う
⑤瞑想、ヨガ、音楽鑑賞、運動などを行う
⑥人間関係による不安の場合には、その原因となる人となるべく距離を置く
皆さんの不安が少しでも楽になるようお祈りしています。
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