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5月30日ゴミゼロの日に確認、我が家のゴミ費用!家庭ゴミ有料化で捨てるコストを節約する5つの方法

矢野きくの家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士
(写真:イメージマート)

広がっている家庭ゴミ有料化

5月30日はゴミゼロの日。環境省をはじめとし、さまざまな所でゴミゼロ運動がおこなわれています。

これに先立ち5月17日、テレビ朝日系列で放送されている朝の番組「グッド!モーニング」で、「サザンの街でゴミ袋80円 住民は?」とした独自取材の特集を組んでいました。

サザンの街、神奈川県茅ヶ崎市では今年の4月から家庭ゴミを捨てるさいには指定ゴミ袋にいれなければならず、そのゴミ袋が40リットルサイズで1枚80円と高額。市民がゴミ捨てのコストを節約するために、ゴミ減らしと格闘しているという特集でした。

リアルタイムで番組を観ていた筆者は、気になったのでTwitterをチェックしたところ、「80円は高い」という声もありましたが、それ以上に「むしろ今まで無料だったなんて!」というツイートのほうが多く目につきました。

番組内でも触れていましたが、現在、全国の1741ある市区町村のうちの6割以上がゴミ袋を有料化。北海道の室蘭市ではこの4月から料金が改定され40リットルが1枚80円から120円になっているそうです。

東京の都心部や神奈川県でも横浜市や川崎市のように、大きな自治体ではいまだ無料でゴミを捨てられるところがありますが、それでもこれから、家庭ゴミを有料化していく自治体が増えていくことでしょう。

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仮に4人家族で週に40リットル2枚分のゴミを出したいとすると、先の茅ヶ崎市の例で言えば、80円×2×4週で月に640円、年間では7,680円。室蘭市では120円×2×4週で月に960円、年間では11,520円となります。

決して安くはない金額ですし、毎月1000円近い金額ならば映画配信のサブスクリプション契約もできる…と何かプラスになることに使いたい金額です。

そう、捨てるものにかけるお金はできれば節約したいところ。そのためには、ゴミを減らすしかないのです。

ゴミを減らすための5つの方法

ゴミさえ減らせばすぐに金額に結びつき節約になるのですから、ゲーム感覚でやりがいもあるのではないでしょうか。

ここから、ゴミを減らす具体的な方法をいくつかご紹介します。

1・ゴミの分別をしっかりして有料ゴミを減らす

ゴミが有料化になっている自治体でも、多くの場合は資源ゴミは無料になっています。資源ゴミの分け方も自治体によって様々ですが、一般的には、プラスチックペットボトル古紙布類などが挙げられます。

これらの資源ゴミとなるものは、無料なのですから、しっかり分別して資源ゴミの日に出すようにすることで、有料のゴミを減らすことができます。

「プラ」マークがついていないものでも、食品トレーなどはプラスチックゴミで収集できる自治体もありますし、スーパーの入り口に収集用のボックスが置いてあるところもあります。

自治体のホームページなどで、分別するゴミの種類をしっかり把握することが大切です。自治体によってはスマートフォンのアプリで、捨てたい物の名前で検索すると分別の種類を表示してくれるものもありますので、ご自分の自治体にそのようなアプリがあるか確認してみてください。

ゴミの分別は正直なところ手間がかかる作業でもあります。また家族の協力が必要。そのためにも、ゴミを捨てやすい環境を作っておくことが大切です。

・誰が見ても分かりやすいようにしておく

誰が見てもわかりやすいようにしておく(筆者撮影)
誰が見てもわかりやすいようにしておく(筆者撮影)

・ゴミを入れやすいようにしておく

古紙(紙のゴミ)扱いになるものは意外と多く、形もさまざまなので、まとめて捨てるための紙袋を用意し、その中にいれていけるようにしておくのがおすすめです。

ゴミを入れやすいようにしておく(筆者撮影)
ゴミを入れやすいようにしておく(筆者撮影)

2・食品ロスを減らす

「お金を出して買った食料品は全て食べるようにする」当たり前のようなことですが、それができていないケースも多くあります。

買ったものは賞味期限内に食べることと、今までは捨ててしまっていたような野菜の皮や茎なども、調理して食べるようにすることで食品のゴミを減らすことができます。

また、家庭菜園をやっているなら、コンポストなどを使って生ゴミを肥料にすることでもゴミを減らせます。

生ゴミで肥料を作ることもできる(筆者撮影)
生ゴミで肥料を作ることもできる(筆者撮影)

3・有料ゴミとなるものは小さくする

燃やせるゴミも燃やせないゴミも、有料化されている場合、必要となる指定ゴミ袋の枚数によって金額が決まったり、粗大ゴミもサイズによって金額が決まる自治体が多くなっています。

そのため、ゴミのサイズを小さくすることも必要です。ハサミでカットしたり、金属も切ることができるノコギリがあると便利です。

4・使うアイテムを変えてみる

フローリングワイパーを雑巾に、メイクを落とすときにクレンジングシートを使っている人ならば手で落とすタイプのクレンジングにと、使い切りタイプのアイテムをゴミが出ないものに変えることでゴミを減らすことができます。

ただしこのようなアイテム変更は、利便性と衛生面などを検討しゴミとのバランスを考えて判断していきましょう。

5・フリマアプリで売ってみる

「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉がありますが、自分にとっては要らない物でも、必要としてくれる人がいる場合もあります。近年はスマートフォンのフリマアプリの利用者も増え、意外な物が売れることもあるのです。たとえ高値ではなくても、お金を出して捨てるよりは金額的にはプラスになります。

フリマアプリは未経験の場合、手間がかかりそうと思われるかもしれませんが、慣れてしまうと出品から発送までスムーズにできるようになりますよ。

今回はゴミを捨てるためのコストを節約するという視点で、ゴミの減らし方をご紹介しましたが、地球環境のことを考えてももちろん大切なことなのです。文中でも触れましたが、ゴミを減らすのはゲーム感覚でやると意外と楽しめますので、今、ゴミが有料化されていない地域にお住まいのかたも是非お試しください。

家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士

家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、コラム連載などで活動。働く人向けの時短家事術、シニア層への家事改革などをアドバイス。「防災士」の資格を持ち家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち、食品ロス削減をテーマにした講演も定評がある。100円ショップや業務用スーパーでのお得な買い物術の紹介や、便利グッズの開発にも携わる。【テレビ出演】NHKごごナマ(準レギュラー)・日本テレビミヤネ屋・TBSテレビはなまるマーケット・フジテレビ笑っていいとも他。【連載実績】HONDA・東芝・イオン等企業のオウンドメディアや、日経新聞・時事通信 他。【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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