御殿場には沢山の紅葉の名所がありますが、東山の紅葉が見頃だと聞いて、旧岸信介邸に隣接する敷地にある、老舗和菓子店「とらや」直営のカフェ『とらや工房』に来てみました。

駐車場に車を停めると、入口の木々が綺麗に色づいているのが伺えます。

山門を抜け小道を歩きながら見上げてみると、空がカラフルに彩られています。

工房前のモミジはちょうど見頃のようです。

池には紅葉が反射して何とも言えない美しさを醸し出しています。

テラス席に座ると、目の前に庭園が広がっています。なんという贅沢！

箸で辛うじて掴める硬すぎず柔らかすぎないところてんは優しい酢の味で、体に染み入ります。

ところてんの中にはモミジ型のほんのり甘い寒天が入っていました。
「こんな寒い日にオープンテラスでところてんは食べられないよ！」と思った方もいらっしゃるかと思いますが、テラス席には大きなストーブが設置されているので、暖かいんです。

そして『とらや工房』に来たらぜひ味わっていただきたいのが、お汁粉です。

夏季メニューに代わり、10月1日からお汁粉が再開されました。

柔らかなお餅と、甘すぎないほっこり餡は、今まで食べて来たお汁粉の中で、私的に優勝の味です。

お茶は御殿場のお茶屋さんで特別にブレンドしたもので、濃くて風味豊かなのに、渋みや苦みが少なく、お茶のおいしさを再確認できます。
こんな特別なお茶がおかわり自由なんて嬉しい限り。

開放的な空間で楽しむ紅葉は、一層美しく見え、美しい紅葉を見ながらの甘味は一層おいしく…相乗効果増し増しな充実した時間でした。

とらや工房から歩いて5分ほどの場所にある秩父宮記念公園では、今週末の11月25日（土）、26日（日）に秋のMIYAtei FEStivalが開催されます。
フードやクラフト、ワークショップの他に居合道演武やダンスパフォーマンス、ヨーロッパ民謡などのパフォーマンスも予定されています。

また11月23日（木・祝）から11月26日（日）までの間、紅葉ライトアップが開催されます。
1889年には東海道線が開通し、御殿場停車場が開設されると東海道線沿線で富士山が見られる場所として一大別荘地となった御殿場二の岡や東山には今も旧秩父宮御殿場御別荘や東山旧岸邸などが残っています。

秋の夜に幻想的な空間で、時を忘れて思いにふけてみては？