【関頑亭展】“人生飄々と”生きた芸術家・関頑亭作品を展示。明窓浄机館にて開催中!(国立市)
国立市富士見通りにある明窓浄机館(めいそうじょうきかん)では、「関頑亭展」を7月22日まで開催しています。
JR中央線国立駅南口から富士見通りを10分ほど歩くと、株式会社サトウの建物があります。この1階が広々としたギャラリースペースです。「明窓浄机館」の命名、入り口の揮毫も関頑亭先生によるものです。
関頑亭先生は、彫刻家としての作品だけでなく画家、書家、建築や工芸といった分野まで幅広く活躍された、まさに芸術家。その一方で、谷保村に生まれ育ち、地域の人々とも親しく交流し、2020年春に101歳で他界されるまでまさに地元を愛し、愛された方でした。
「人生飄々と 優うる勿れ 風の如く 水乃如く」九十老 頑亭
お気に入りのモチーフだった鯰の画も多く展示されています。
盟友である作家 山口瞳先生との合作「今日無事」も展示されています。スケッチ旅行などにご一緒に行かれ、関頑亭先生は山口瞳先生のエッセイにも「ドスト氏」としてよく登場していました。
紹介しているのは、ごく一部です。ぜひゆっくりと鑑賞してください。さりげなく展示されている作品もお見逃しなく。
くにたち郷土文化館では、2011年に企画展「関頑亭~谷保から国立へ~」を開催しました。その時の図録には貴重な資料が掲載されています(写真中央)。また、2021年に「関頑亭ー人生、飄々とー」を開催しました。チラシ(左)には「さようなら 頑亭先生」の文字も。
また、ご自身の著書「人生、飄々と。 頑亭が行く」では、まわりの方々に愛された人柄を感じることができる内容で、非常に面白く拝読しました。
今回の「関頑亭展」は7月22日までですが、9月から翌年3月まで「関頑亭とその仲間展」を開催予定とのこと。こちらも楽しみです。
また、近くには、頑亭先生のアトリエを改装したギャラリー茶房 頑亭文庫が6月1日にオープンしました。観覧後はぜひこちらにもお立ちより下さい。
明窓浄机館〔めいそうじょうきかん〕
住所:東京都国立市中2-4-3
営業時間:10:00~17:00
定休日:日・祝
TEL:042-576-0561
公式ホームページ